ジョルダン株式会社が展開するスマートフォン向けアプリ「乗換案内」では、新たにAI乗合オンデマンド交通「のらざあ」の検索機能が加わります。この機能は2024年10月1日から利用可能となる予定です。長野県茅野市で運行されている「のらざあ」を利用することで、公共交通機関の利用者にとって新しい移動の選択肢が増え、より便利な経路検索が実現します。
このアップデートにより、「乗換案内」で出発地から目的地を入力すると、近くに「のらざあ」の主要な乗降ポイントがあれば、利用者にその選択肢が表示されるようになります。さらに、アプリ内に設置された「のらざあ」のバナーをタップすることで、すでに「のらざあ」アプリをインストールしている場合は、直接そのアプリが起動する仕組みが整っています。ただし、乗降地点の情報は継承されないため、注意が必要です。また、未だインストールしていない場合はストアへ誘導されます。
ジョルダンの「乗換案内」は、2024年5月8日にバージョン6の提供を開始しました。このバージョンでは、公共交通機関に加え、レンタカー、シェアサイクル、キックボードといった新たな移動手段を組み込んだ「トータル・マルチモーダル経路検索」を支持しています。AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」が加わることで、より多様で快適な移動手段を案内できるようになります。
「トータル・マルチモーダル経路検索」は、特別な設定を行わなくても複数の交通手段を組み合わせた経路を提案するサービスです。これにより、利用者は柔軟に移動手段を選び、自分に適したルートを見つけられます。ジョルダンは今後もこのシステムを拡展し、さまざまな新しい交通手段を取り入れていく考えです。
この新機能により、ユーザーはより効率的で快適な移動体験を享受できるでしょう。ジョルダンは1979年に設立され、移動に関するICTカンパニーとしての地位を確立しています。特に「乗換案内」アプリは、これまでに累計4,800万件以上のダウンロードを記録し、多くの利用者に支持されています。加えて、2018年にはJ MaaS株式会社を設立し、新たな交通サービスへの対応を進めています。
今後、ユーザーの多様なニーズに応え続けるために、さらなるサービスの拡充が期待されます。