ジーライオングループが描く、未来の自動車産業とそのグローバル展開
6月28日は、日本で最初の開港を記念する「貿易記念日」。この日は貿易の重要性を再認識するとともに、国際的なつながりの深さを感じさせてくれます。神戸に本社を構えるジーライオングループは、その名の通り世界との多彩なつながりを築いており、単なる「モノの貿易」では終わらない新たな形の共創を体現しています。本記事では、同グループが展開する3つの企業の具体的な取り組みを通じて、彼らの「つながる力」を掘り下げていきます。
トラスト: 世界に広がるGReddyブランドの信頼
トラストは、日本発のGReddyブランドを通じて、年間40カ国以上にパーツを輸出しています。彼らの魅力は、モータースポーツの現場で蓄積された技術を製品に反映させている点にあります。高いパフォーマンスを持つパーツを提供し続けることで、世界中のユーザーから愛されているのです。
担当者は、「海外での成功は、各国のディーラーとの厚い信頼関係によるもの」と語ります。GReddyパーツを搭載したコンプリートカーやデモカーの製作にも技術支援を行い、ブランド価値の共有を図っています。また、現地イベントや展示会を通じたPR活動もユーザーとの距離を縮める要因の一つです。加えて、完成車「GREDDY PERFORMANCE EDITION」の輸出も拡大中で、ジャパン・クオリティの魅力を世界へ発信し続けています。
東名パワード: エンジンパーツで世界を魅了
次に紹介するのは、東名パワードです。彼らは57年の歴史を持ち、コンプリートエンジンやエキゾーストパーツなどを製造しています。年間400~450件の海外輸出を実現しており、世界32か国に正規代理店を抱えています。製品性能と市場ニーズに柔軟に対応する姿勢が、ブランドの底力を支えています。
「TOMEIブランドの魅力は、確かな製品性能とメーカーとしての責任感」と担当者は語ります。ユーザーとの信頼関係を重視し、特に訪問先では自分が地元企業の代表として認識されることもしばしば。東名パワードは、その信頼をもとに新市場へのチャレンジを続けています。
OS技研: Made in Japanの技術を届ける
最後に、OS技研をご紹介します。クラッチやLSDなど駆動系パーツを製造している彼らは、全世界のモータースポーツファンから支持されています。特に、中東市場では、過酷な環境における信頼性が評価されており、多くのユーザーから高い評価を得ています。
担当者は、「我々の技術は極限環境でこそ力を発揮します」と述べ、カスタマイズされた特注クラッチの要望を受け、海外の個人ユーザーとも協働しています。さらに、最近の新商品についても積極的に意見を反映し、柔軟な社風の中で働くことを楽しんでいるそうです。
まとめ: 日本の技術を世界へ
ジーライオングループは、自動車業界だけでなく、飲料やウエディング、旅館事業などさまざまな分野で挑戦を続けています。彼らの取り組みは、単なる製品販売にとどまらず、日本のブランド力や文化を世界に広めることに貢献しています。そして、引き続き多様な事業展開を進めながら、国際的な信頼を築いていくことでしょう。