竹虎四代目が語る竹の魅力と地球に優しい暮らし
創業132年の歴史を誇る竹材専門店「竹虎(株式会社山岸竹材店)」の四代目、山岸義浩氏が、名古屋のJRタカシマヤで竹トークショーを開催しました。テーマは「竹ざるから始まる、地球と私にやさしい暮らし」です。このイベントでは、竹の魅力や環境問題に関する深い知見が共有され、多くの人々が竹についての新たな楽しみや可能性を発見しました。
会場は、名古屋の百貨店タカシマヤの8階ローズパティオ。ここでは、巨大な孟宗竹を使った迫力あるディスプレイが目を引きました。まるで竹林にいるかのような、心地よい空間が広がっており、訪れた人々は竹で作られた多様な製品に興味津々でした。竹ざるや竹籠、さらには竹皮を使った製品まで、生活に溶け込む竹の魅力を感じることができました。
山岸氏が語る竹の魅力は、まずその急成長にあります。春に生える筍はわずか3ヶ月で20メートル近くに成長します。この強い生命力は、竹が持つ最大の特徴です。木材が長い年月をかけて育つのに対して、竹は迅速に成長し、持続可能な天然資源として注目されています。一度植えれば、適切に管理を行うことで永続的に利用できることが、竹の大きな利点です。これこそが、自然環境を守るために必要とされる資源の一つであると山岸氏は述べています。
日本は世界有数の竹資源を有し、1300もの竹種のうち約600種が日本に自生しています。しかし、特に日本三大有用竹(孟宗竹、真竹、淡竹)は、現在では多くが放置状態にあります。山岸氏は、竹林が失われつつある現状について触れ、竹を日常的に利用することの重要性を訴えました。トークショーでは、竹文化についての歴史的側面も紹介され、日本人にとっての竹の意義が浮き彫りになりました。
さらに、竹の製品が持つ「経年変色」という魅力についても触れました。社会が竹製品を長く使うことで、この素材独自の味わいや変化を楽しむことができるのです。使い込まれた竹籠や竹ざるが飴色に深みを増していく様子は、使い手との時間を反映した美しさであり、愛着を持って育てる楽しみがあります。このように、竹製品はただの道具ではなく、生活の一部として寄り添う存在であることが強調されました。
トークショーでは、希少な虎斑竹(とらふだけ)の紹介も行われました。この竹は独特の模様が特徴で、多くの来場者がその魅力に心惹かれていました。また、竹皮の活用についても言及され、昔ながらの知恵を詰め込んだ天然包材としての竹皮に触れる機会も提供されました。このように、竹とのふれあいを通じて新たな視点を次々に提示することで、参加者は竹製品の可能性を体感しました。
トークショーは大盛況で、多くの人々が立ち見するほどの賑わいを見せました。名古屋は竹林や茶道文化と深く結びついている地域であるため、竹への関心は高く、聴衆の熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。
当日の模様はYouTubeで公開されており、視聴者はトーク内容や会場の雰囲気を楽しむことができます。竹のある生活、日本の竹文化、そして竹製品の魅力をより知っていただきたいと思います。
是非、ご覧いただき、竹の織りなす可能性と環境に優しい未来について考えてみてください。
竹虎 トークショー動画
トークショー後記