香りでつながる家族
2025-05-09 11:44:25

香りで家族の気配を感じるコミュニケーションデバイス「気配の花」の新たな可能性

電通が開発した新しいコミュニケーションデバイス「気配の花」



株式会社電通のクリエイティブR&D組織「Dentsu Lab Tokyo」は、離れて暮らす家族の気配を香りで共有することができる新たなコミュニケーションデバイス、「気配の花」をプロトタイプとして開発しました。このデバイスは、「元気だよ、の代わりに」というコンセプトのもと、声に反応するセンサー付きマイクと香りを放つ仕組みを組み合わせています。

この「気配の花」は、日常的な会話の代わりに香りを通じて「おはよう」「行ってきます」「ただいま」といった言葉を伝えることができます。例えば、朝起きたときに「おはよう」とマイクに話しかけると、別の場所に設置された「気配の花」から香りが放たれ、その気配が届くという仕組みです。これにより、離れた場所にいる大切な人に、自分の存在を優しく届けることができるのです。

離れていてもつながる感覚



「気配の花」は、家族や恋人、大切な人同士での贈り物としてのくくりも視野に入れ、新しい見守りの形として市場展開を考えています。

このデバイスが特に魅力的なのは、親世代と子世代のそれぞれの気持ちに寄り添ったコミュニケーションを実現できる点です。親世代の「毎日連絡するのは迷惑ではないか」という思いや、子世代の「突然の電話は少し照れくさい」という感情を解消するために、直接的なやり取りではなく、香りを通じて「ちょうどいい距離感」を持つ体験を提供します。

プロトタイプの開発進捗と今後の展望



「気配の花」は現在プロトタイプの段階にあり、実用化に向けて共創パートナーを広く募集しています。商品化にあたっては、様々な活用方法が考慮されています。例えば、高齢者を見守るためのツールとして、福祉施設や医療機関、集合住宅でも活躍する可能性があります。香りを使ったコミュニケーションツールの開発や、新たな形式の見守りに関心のある企業や団体からの協力を期待しているとのことです。

実際の体験者の声



「気配の花」を開発した大瀧篤さんのご両親は、子どもが東京で家庭を持つことに理解を示しつつも「もっと帰ってきてくれたら嬉しい」と語ります。それでも、「気配の花」によって「おはよう」という声が香りとして届くことで、日々のコミュニケーションが豊かになると感じています。

このように、離れて暮らす家族とのつながりの新たな形を提供する「気配の花」。香りを通しての優しいコミュニケーションは、これからの生活において、確かな存在感を持つことでしょう。

Dentsu Lab Tokyoについて



Dentsu Lab Tokyoは、研究、企画、開発が一体となった国内のクリエイティブR&D組織です。デジタルテクノロジーとアイデアを駆使して、人々の心を動かす表現開発や社会課題の解決を目指しています。公式サイトはこちら


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