ファミマフードドライブが4年で400トンを突破
株式会社ファミリーマートが2021年にスタートした「ファミマフードドライブ」が、累計400トンの食品寄贈を達成した。この取り組みは、地域の食支援や食品ロスの削減を目指し、現在では全国4,425店舗、615団体との協業体制を構築しており、地域における重要な社会貢献の活動として注目されている。
ファミマフードドライブの概要
「ファミマフードドライブ」は、ご家庭にある余剰食品をファミリーマート店舗に持ち込み、地域のこども食堂やNPOと連携しながら、必要とされる方々へ食事を提供する取り組みである。このプログラムの特徴は、気軽に地域貢献活動に参加できる点であり、店舗を回収拠点としていることで、多くの人々がその活動に参加しやすくなっている。
2025年2月現在、全国4,425店舗を展開していることは大規模なネットワーク構築の証であり、これは他の取り組みと比べても傑出した実績である。食品ロス削減に貢献するだけでなく、地域コミュニティへの食支援を実現している。
企業との連携が寄贈量を増加
2024年度の寄贈量は約64トンに達し、これは新たに取引先企業からの寄贈によるものである。食品や飲料の余剰在庫を提供する企業が増え、その寄贈品はファミマフードドライブの協力パートナーを通じて必要な人々に届けられている。この取り組みは、特に生活困窮者や支援を必要とする家族、高齢者などへの支援となり、彼らの生活を支える大きな力となっている。
特定非営利活動法人ふうどばんく東北の代表者は、「ファミリーマートとその関連企業から多くの寄贈を受け取り、宮城県内の様々な支援団体や生活困窮者に食料支援を行っています」とコメントしている。こうした実績は、地域社会での食支援の重要性を再確認させるものである。
新たな取り組みと反響
2024年10月から2025年1月にかけて、ファミマフードドライブはスポーツチームや飲食品メーカーを含む様々なステークホルダーとの新しいチャレンジを開始した。これにより、寄贈された食料品の量はさらに増加し、冬休みを控えたひとり親家庭や支援が必要な家庭に食支援を届けることができた。この取り組みが広がることで、地域内での繋がりや新たな協力関係が生まれている。
協力パートナーからは「ファミマフードドライブを通じて、地域に新たな貢献ができている」との声が多く寄せられており、この取り組みの影響を実感している様子が伺える。
環境省からの応援メッセージ
環境省のデコ活応援隊隊長である島田智寛氏は、「ファミマフードドライブは、食品ロス削減や脱炭素社会に繋がる取組として国民の理解と支持を得ている」と評価している。彼の言葉にあるように、この活動は日本全国で472万トンに及ぶ食品ロスを減少させるための重要なプラットフォームとなっている。
これからの展望
ファミリーマートは今後も「ファミマフードドライブ」を通して地域における食支援の輪を広げ、持続可能な社会の実現に貢献していく意向を示している。地域に寄り添う企業として、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」の理念を持ち続け、多くの人々にとって必要不可欠な存在であり続けることを目指している。
さまざまな人々の協力によって成り立つこの取り組みは、単なる食支援に留まらず、地域全体の力を結集する一大プロジェクトへと成長し続けることだろう。今後の展開が楽しみである。