新たに放送されるアニメーション・ドキュメンタリー
株式会社主婦の友社が手掛けた絵本『いわたくんちのおばあちゃん』を基にした新しい番組が、2025年3月26日(水)にNHK Eテレで繰り広げられます。この番組名は「アニメーション・ドキュメンタリーいわたくんちのおばあちゃん」。日本の平和学習の一環として、特に広島についての重要なメッセージを届けることを目的としています。
番組の背景と実話の力
絵本の中に描かれているのは、広島に住む小学4年生の男の子の視点から見る日常。原爆ドームから350メートルという近距離に位置する小学校に通う彼は、そんな環境の中で平和や家族の大切さを学んでいきます。これまで語られてこなかった過去の歴史、そして、その影響を受けている人々の物語を、アニメーションという映像技術で表現することにより、より多くの人々に伝えたいという意図があります。
原作者である天野夏美氏の思いに寄り添い、番組は視聴者が自分自身で考え、行動するきっかけとなることを目指しています。語り手には人気グループPerfumeのあ〜ちゃんが参加し、心に響くナレーションを届けます。
絵本の内容と物語
絵本のストーリーは、主人公である男の子が幼馴染の「いわたくん」との関係を通じて描かれます。いわたくんはサッカーを教えてくれる友達の6年生で、家族との絆が強い優しい性格の持ち主です。しかし、「いわたくんちのおばあちゃん」はいつも家族の写真に写ることを拒みます。その理由とは一体何なのでしょうか?この物語を通じて、読者は家族の背後にある複雑な背景や感情について考えさせられることになります。
物語は、ある運動会の日の様子から始まります。お母さんがいわたくんの家族を写真に収めようと提案し、おばあちゃんがその提案に対して返事をする場面が印象的です。「いやーよ」と笑顔で断るおばあちゃんの表情には、何か深い理由が隠されています。このようなシーンを通して、単なる物語以上の教訓と感動が観る人々に伝わることでしょう。
未来へと続くメッセージ
あとがきにあるように、この物語は2005年に誕生しました。生まれた背景には、被爆という辛い歴史が息づいており、その教訓を次世代へとつなげるために書かれました。作品を通じて、いつの時代にも色あせない平和の大切さを改めて考え、未来を築く重要性を若い世代に伝える狙いがあります。「戦争は過去の話」と思うことは容易ですが、実際には私たちが未来を創造していく責任があるのです。
このプロジェクトがもたらす影響は、私たち一人一人に何を意味するのか。ぜひ本作を通じて、その疑問に対する答えを見つけてみてください。アニメーションの力によって、目の前に広がる平和のメッセージを多くの人々と共有できることを願っております。
公式情報
- - 番組名:アニメーション・ドキュメンタリーいわたくんちのおばあちゃん
- - 放送日時:2025年3月26日(水)13:10~13:40(NHK Eテレ)
- - 制作著作:NHK
- - 原作:天野夏美(作)、はまのゆか(絵)
- - 音楽:サキタハヂメ
- - 語り手:あ~ちゃん(Perfume)、中村翔雲
- - 制作協力:ディレクションズ
この新しいアニメーション・ドキュメンタリーを、ぜひお楽しみに!