アクレ州の遠隔医療
2025-05-07 16:18:49

アクレ州が新たな医療連携を実現する遠隔診療ネットワークを導入

ブラジルのアクレ州は、2025年4月28日にリオ・ブランコ宮殿で行われたオープニングセレモニーを契機に、医療関係者のためのコミュニケーションアプリ「Join」を中心にした遠隔診療ネットワークを正式に導入しました。この取り組みは、アクレ州全域での循環器系疾患、特に脳卒中や心筋梗塞に対する医療連携の強化を目指しています。 

アクレ州は全22の市町村に約89万人が居住しており、そのうち4つの自治体は川や空路でしかアクセスできないため、医療サービスは州都リオ・ブランコに集中しています。このため、遠隔地に住む住民は早期に適切な治療を受けることが難しいという現実があります。さらに、2024年にはブラジル国内で6万人以上が心臓病、11万5000人以上が脳卒中での命を落とすという統計も存在しており、このプロジェクトの必要性が一層高まっています。 

「Join」を利用した医療連携ネットワークでは、脳卒中や心筋梗塞について、専門医の迅速な診断と治療を実現することを目的としています。また、州内の22の自治体、遠隔地を含むすべての市町村で医療への平等なアクセスを図ることが期待されており、今後は州の3つの医療地域にわたって病院への拡大も計画されています。

新たな医療連携を支える「Join」は、医療従事者が高いセキュリティ環境でコミュニケーションを行えるアプリです。このアプリにはDICOMビューワーが搭載されており、医用画像の閲覧やチャットでの情報共有が可能となっています。医師が院外でいる際のコンサルテーションや救急患者の情報共有にも利用され、医療現場でのコミュニケーションを一層円滑にする役割を果たしています。 

アクレ州でのこのプロジェクトのスタートは、専門医による診断や治療の最適化に向けた大きな一歩です。セレモニーでは、アクレ州がJoinや他のデジタルヘルステクノロジーを導入していく中で、より多くの関係機関と連携し、全10の医療機関がこのプロジェクトに参加することが紹介されました。これにより、24時間体制で専門医による迅速な診断支援が受けられるようになります。 

株式会社アルムは、このプロジェクトを通じて医療ICTソリューションを提供し、医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、すべての人に公平な医療提供を実現することを目指しています。日本発の医療ICT企業として、30カ国以上に展開している実績も持っています。 

今後もアクレ州の医療連携のさらなる発展が期待されており、地方に住む多くの人々がこのネットワークの恩恵を受けることで、健康管理の充実が図られることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社アルム
住所
東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号渋谷マークシティ ウエスト16階
電話番号
03-4361-2650

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