訳あり不動産を活かす新制度『SA式買取代行』の全貌
株式会社SAが2025年8月に開始する『SA式訳あり不動産買取代行』は、再建築不可や共有持分、底地などの扱いに困る不動産に特化した新しい制度です。この制度の創設背景や仕組み、さらには利用するメリットについて、詳しく見ていきましょう。
増加する訳あり不動産の現状
近年、全国で再建築不可や共有持分、底地といった「訳あり不動産」が増加傾向にあります。特に、放置された空き家や相続による名義トラブル、境界未確定などの案件は社会問題にもなっており、これらの物件に対する需要と相談が高まっています。
生活の中で、こうした不動産の処理に困っている多くの人々がSAに相談を寄せています。「持分だけ相続したが、動かし方がわからない」や「再建築不可の物件をどう扱えばよいかわからない」といった声が多く寄せられます。
新制度の中心にある理念
『SA式訳あり不動産買取代行』制度は、誰でも参加可能な仕組みで設計されており、不動産の専門知識や資格、あるいは資金を一切必要としません。情報を持つすべての方が収益化でき、データ提供のみで最大50%の成果報酬を得ることができます。
この制度がもたらす新たな可能性は、個人や地域に根ざした人々が「情報プレイヤー」として活躍できることです。たとえば、近所の空き家に詳しい人や、相続問題に悩む親戚がいる人などが、その情報を持ち寄ることで報酬を獲得できるチャンスが生まれます。
誰でも収益化可能な仕組み
制度の特徴として、加盟金や月額費用がゼロである点が挙げられます。リスクを負わずに始められるこの制度では、不動産に関する免許や経験は不要です。さらに、買取資金はすべてSAが負担し、調査や交渉、契約などの手続きもSAが代行してくれます。このように、参加者が単に情報を提供するだけで報酬を得ることができる仕組みが整っています。
具体的な成功事例
具体的には、神奈川県の再建築不可物件で情報提供のみを行ったところ、報酬が50万円に達したケースがあります。練馬区では相続共有物件の買取調整で200万円、世田谷区の底地+老朽物件では紹介と仲介を行い、3,112万円という高額な報酬が得られました。
社会課題への貢献
株式会社SAは、年間10,000件以上の相談を受ける不動産専門会社です。独自の権利調整ノウハウを駆使し、他の不動産会社では手を出さない「訳あり不動産」を価値ある資産へと再生することで、社会課題にも取り組んでいます。空き家や争族、法改正、未整備の登記など、解決に向けた努力を続けています。
最後に
今回の『SA式訳あり不動産買取代行』は、個人が持つ情報を生かし、新たな形での収益化を実現する可能性を秘めています。地域に密着した人々が知っている情報を全国の訳あり不動産へとつなげることで、社会全体に貢献できる仕組みとなるでしょう。今後、この制度が広がることで、放置されがちな不動産問題の解決へと繋がることが期待されています。