ユナイテッド、調剤薬局向けクラウド型レセコンを提供するプレカルに出資

ユナイテッド株式会社がプレカルに出資

ユナイテッド株式会社は、調剤薬局にクラウド型レセプトコンピュータ（レセコン）を提供する株式会社プレカルに出資しました。本記事では、この出資の意義や背景、プレカルのビジネスモデルについて詳しく解説します。

調剤薬局業界の現状

調剤薬局の数は、2011年から2019年にかけて増加し、現在は約6万店舗に達しています。しかし、薬剤師の不足が大きな問題となっています。2024年の時点での薬剤師の求人倍率は2.41倍で、全職種における1.17倍を大きく超えています。加えて、従来のオンプレ型システムの利用が一般的であり、新たな柔軟性や他サービスとの連携が求められています。これらの課題を解決するために、プレカルのクラウド型レセコンが注目されています。

プレカルの魅力と技術

株式会社プレカルは、「誰もが長寿を楽しみ、天寿を全うできる社会を実現する」ことをミッションに掲げています。特に、彼らの提供するクラウド型レセコンは、直感的に操作できるUI/UXを特徴とし、導入コストが低く抑えられています。これにより、薬局業界が抱える様々な課題を解決する手助けをしているのです。

プレカルの代表である大須賀氏は、薬剤師としての実務経験を有し、薬局経営に関する高い知識と理解を持っています。また、開発責任者の木村氏も薬剤師であり、即戦力となるチームです。こうした実務経験が、業界特有の課題に対する解決策を提供する要因となっています。

ユナイテッドの出資の背景

プレカルへの出資は、ユナイテッドが重視するビジネスモデルのポテンシャルを見極めた結果です。調剤薬局業界が直面している労働力不足や業務効率化のニーズに応えるため、プレカルのソリューションは非常に有効であると評価されています。ユナイテッドは、これまでの事業運営・投資の経験を基に、プレカルの事業成長を支援し、さらに新たなビジネスチャンスを切り開くことを目指しています。

今後の展望

出資後、プレカルは新たに資金を活用してプロダクトの開発や営業、カスタマーサポートの人材採用を進めていく予定です。また、ユナイテッドは引き続きプレカルの成長を後押ししながら、他の有望なスタートアップ企業への投資も行っていく方針です。

ユナイテッド株式会社の投資事業

ユナイテッドは「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する」をテーマに、投資事業、教育事業、人材マッチング事業の３つを主軸としています。インターネットビジネスの黎明期から、数多くのベンチャー企業に投資し、成長を支えてきました。特に、国内のスタートアップ企業への積極的な投資が特徴であり、すべて自己資金で行うため、柔軟で迅速な投資判断が可能です。

今後も、ユナイテッドは社会に貢献できる企業を支援し続けるでしょう。