カリフォルニア米「カルローズ」の新たな活用方法
災害に対する備えは、日常生活の中で簡単に実践できるものが理想です。そのために、新しい発想の防災食が必要です。USAライス連合会の日本代表事務所が開発した「備えいらずの防災レシピ」は、そんなニーズに応えるメニューです。栄養士の飯田和子先生の協力を得て、カルローズの特性を活かしたレシピが誕生しました。
カルローズのお米とは
カルローズは、カリフォルニア生まれのお米で、研ぐ手間が不要という特長があります。このお米は、浸水の必要がなく、忙しい日常や災害時にも時短と水の節約ができるため、とても便利です。また、調味料との相性が良くべたつかないため、さまざまなお米料理に最適です。今回のメニューは、いつもの食材を使いながらも、災害時にも役立つ調理法を加えたものです。
【ポリ袋deライスサラダ】
最初のレシピは「ポリ袋deライスサラダ」です。この料理は、全ての材料を耐熱性ポリ袋に入れて調理します。混ぜる必要がなく、味付けも簡単で、手軽にアレンジできるのが特長です。カルローズは、べたつきが少なく、シャキリとした食感を楽しめます。災害時でも新鮮さを保った、飽きの来ない料理として、おすすめです。
【カレー風味のパエリア】
次は「カレー風味のパエリア」です。災害時にも味が損なわれないように、オイルサーディンとカレー粉を使用しました。このレシピは、様々な食材でアレンジ可能で、深めのフライパンを使うことで、後の処理もしやすく節水が実現できます。カルローズは生米から煮炊きするため、実際の調理も容易です。
【トマトリゾット】
最後のレシピは「トマトリゾット」です。ベーコンを別途カットすることで、洗い物を減らし、衛生面にも配慮しています。塩を使わずに粉チーズで味付けをするなど、健康面にも配慮されている料理です。一鍋で完結するため、片付けが楽で、災害時には特に重宝することでしょう。
飯田和子先生の取り組み
飯田和子先生は、「食」についての重要性を日常生活から見直すことを提唱しています。常に災害を意識しつつ、日々の食事を充実させることが大切と考えています。彼女は全国で食育に関する活動を行い、家庭や学校で実践可能なレシピを提案しています。著書『備えいらずの防災レシピ』では、身近な食材を活かしたレシピを数多く紹介しております。
イベント「晴海でASOBO! sai」
これらのレシピは、2025年9月23日(火・祝)に都立晴海ふ頭公園で開催される「第9回晴海でASOBO! sai」にてご紹介されます。USAライス連合会は、カルローズを使用した防災レシピの体験を通じて、参加者に非常食の重要性を伝えることを目指しています。このイベントでは、水消火器の使い方や放水訓練など、防災に関する体験プログラムが展開される予定です。
家族や友人と共に、いつでも防災の知識を持つことが重要です。新しいレシピを取り入れて、普段の食事を楽しみながら、災害時にも備えを万全にしましょう。