香ばしいクリエイティビティを育む新プログラム
『株式会社MEIALUA』が鹿児島情報高校と連携して、新しいクリエイティブ教育のプログラムを開始しました。このプログラムは2025年度から始まり、同校のマルチメディア科の3年生を対象に実施されます。デザイン基礎を学ぶ生徒たちは、この1年間の講義を通じて実践的なスキルを身につけ、クリエイティブな職業の選択肢を広げることを目指します。
地方からのクリエイティブな進路選択をサポート
AIとデジタルツールが進化する現代、デザインや映像、イラストなど多様な表現を行う機会が増えています。スマートフォンやタブレットを使って、簡単に作品を制作できる環境が整っています。しかし、地方の高校生たちにとっては、クリエイティブな職業を具体的にイメージする機会が少なく、必要な経験を積むことが難しい状況です。
多くの高校生たちが「好きなことを仕事にしたい」という夢を抱いている一方で、具体的なキャリアパスの考え方やそれに関する経験は地域では限られています。卒業生からは「進路に悩んでいた」「都市圏での生活が不安だった」といった声が寄せられています。これを受け、教員たちは高校での学びを見直し、新しいプログラムを設立するに至ったのです。
講義内容:問いを立てる力を重視する教育
MEIALUAの新プログラムでは、特に「問いを立てる力」に重きを置いています。現代のクリエイティブ業界では、AIがさまざまなデザインの最適解を示す中で、本質的な思考ができる人材が求められています。プログラムでは、生徒たちが実際のクリエイティブ現場での思考プロセスに触れることができ、進路の「その先にある職業としてのクリエイティブ」を具体的にイメージできるように設計されています。
この講義では以下のテーマに取り組みます:
- - 問いを立てる力: 表現の目的や必要性を深掘りする。
- - 企画・構想力: アイデアを形にし、構造的に考える力を習得。
- - 言語化力: アイデアを正確に伝える力を強化。
- - 発信力: 共感されるデザインの要素を考え、アウトプットを行う力を養成。
講義は株式会社MEIALUAのチーフデザイナーである墨絵アーティスト、鍋倉誠治が担当します。彼の経験を通じて、生徒たちは実務の中で学んだことを実践的に活かす機会を得ることができます。
未来への展望と地域との連携
MEIALUAは、この取り組みを通じて高校、地域、生徒の間で価値が循環する関係を構築することを目指しています。今後は、進路決定後も視野を広げる講義の設計を巡って、地域や学校と連携していく予定です。具体的には、地元専門学校やクリエイティブ企業との連携、広報活動の企画支援、地域企業との協働プロジェクトの実施などを進めていく方針です。
このような取り組みを通じて、参加する生徒たちがクリエイティブな分野に対する理解を深め、進学や就職を通じて地域社会に貢献できる環境リーダーとして成長してくれることを期待しています。クリエイティブな可能性を最大限に活かし、地域創生に役立てられるよう取り組んでいくのがMEIALUAの使命です。