東京発のグローバルイノベーションを目指す「Global CityTech Bridge」プロジェクトとは

東京から世界を目指す「Global CityTech Bridge」

2024年度、東京を舞台にした「Global CityTech Bridge」プロジェクトが新たに始動します。このプロジェクトは、東京都が「グローバルイノベーション」に挑むため、新たなクラスターを創成する取り組みの一環です。市内のスタートアップと共に、持続可能な都市技術（CityTech）のイノベーションを促進することを目的としています。

本プロジェクトは、CIC（本社：東京都港区虎ノ門）とConnected Places Catapult（CPC）との協力のもと進行されます。CICは、イノベーションセンターやスタートアップ支援を行う専門機関であり、さらにはスタートアップの社会実装を加速させるための支援を行います。

「Global CityTech Bridge」では、選定された11のプロジェクトが、Environmental Technology、デジタルトレーニング、建設分野など多岐にわたるテーマで進められます。ここでは、その中からいくつかの注目プロジェクトを詳しく見ていきましょう。

1. 株式会社エンドファイト

- 実装パートナー：サッポロ不動産開発株式会社
- プロジェクト概要：このプロジェクトは、気候変動に適応するための土壌微生物「DSE」を活用し、植物と微生物との共生ネットワークを最適化することに取り組みます。具体的には、新たな環境再生型都市緑化のモデルを検証し、持続可能な都市環境を目指します。

2. 株式会社コーピー

- 実装パートナー：清水建設株式会社
- プロジェクト概要：映像解析を基にしたAIソリューションが開発され、空調の出力を最適化することを目指しています。これは、双方の専門知識と実績を活かし、シンプルで導入しやすい省エネサービスを創出することに寄与します。

3. NewNorm Design株式会社

- 実装パートナー：日本電気株式会社（NEC）
- プロジェクト概要：「matinno」というSaaSプラットフォームを活用し、サステナブルな建材を評価・調達することにより、建設業界における廃棄物の削減を目指します。このプラットフォームは、リサイクル可能な材料と企業を結びつけ、資源循環を促進します。

4. 株式会社PBADAO

- 実装パートナー：清水建設株式会社
- プロジェクト概要：「Pucre」というアプリを用いて、ポイントエコシステムとカーボンクレジットを組み合わせた新たなサステナブルエコシステムを構築します。これは、環境保護を促進し、カーボンニュートラル社会の実現をサポートする試みです。

5. VALT JAPAN株式会社

- 実装パートナー：三菱地所株式会社
- プロジェクト概要：VALT JAPANと三菱地所は、就労困難者向けのデジタルトレーニングを共同で実施します。この新たな教育プロジェクトが、世界の展開を見据えたものであり、地域社会に新たな雇用の機会を創出することを目指しています。

これらのプロジェクトは、持続可能性や社会実装をテーマにしており、東京都の強力な支援のもと、実現可能性が期待されています。各プロジェクトの成果は2024年3月5日に行われる成果報告会で発表される予定です。

「Global CityTech Bridge」というプロジェクトは、単なるスタートアップの支援にとどまらず、東京をグローバルなイノベーションの中心地として位置付けることを目指しています。これからも、東京都の動向に注目し続ける必要があります。

詳細情報は公式サイト：CICをチェックしてください。