南こうせつの最後の大イベント「ラストサマーピクニック」
2023年9月23日、南こうせつのキャリアの集大成とも言える「ラストサマーピクニック in 武道館」が東京の日本武道館で開催されました。1970年にデビューし、アーティストとしての輝かしいキャリアを築いてきた南こうせつは、多くのファンに支えられながらこの場に立っています。
この特別なコンサートは、かつての「サマーピクニック」の思い出を追体験させるもので、南こうせつが約30年間にわたってライフワークとして続けてきたイベントの集大成です。初回の「サマーピクニック」は1981年、熊本の阿蘇で行われ、以来九州各地で行われてきたこのオールナイト野外イベントは、ひとつの文化として根付いています。
1万人のファンが集結
この記念すべきイベントには1万人が集まり、チケットは即完売となりました。ファンは南こうせつのもとに集まり、彼の音楽に対する情熱を直接感じる貴重な機会を手にしました。
オープニングでは「サマーピクニック」のヒストリー映像が上映された後、南こうせつがアコースティックギターを手にし、バンドメンバーと共に登場しました。初めの曲「あの日の空よ」を情感たっぷりに歌い上げ、「皆さん、ようこそいらっしゃいました!」と挨拶をしました。彼は「サマーピクニック」が1981年から続いてきたことに触れ、初回の思い出を振り返りながら、今回訪れたファンとの特別な縁についても語りました。
豪華なゲストも登場
南こうせつは次に、さだまさしをステージに呼び込むと、会場は大盛り上がり。さだは「神田川」を披露し、笑いを交えたトークで会場の雰囲気を一層和やかにしました。さらに、森山良子も加わり、これまでに培った友情と音楽の絆を感じさせるコラボレーションが実現しました。
お楽しみのシークレットゲストとして、人気デュオのゆずも登場。デビュー26年目を迎えた彼らが代表曲「栄光の架橋」や「夏色」を披露し、観客の心を一瞬にして掴みました。
感動のフィナーレ
後半では数々の名曲が披露され、ファンの心を熱くしました。南こうせつは「幼い日に」「夢一夜」など懐かしの名曲を次々と歌い上げ、最後には「夜明けの風」で本編を締めくくりました。アンコールでは、参加したゲストとの共演もあり、全29曲にも及ぶ熱いパフォーマンスは約4時間を超えました。
南こうせつはこのイベントをもって、ひとつのラフレスを迎えましたが、今後もコンサート活動は継続していく予定です。2024年から2025年にかけて、デビュー55周年記念コンサートツアーを計画しており、さらなる活躍が期待されます。12月7日には東京国際フォーラムCでの公演も控えています。
「サマーピクニック」の模様は、11月30日に歌謡ポップスチャンネルでテレビ独占放送される予定です。南こうせつの音楽の旅は、まだまだ続きます。これからも彼の音楽に触れ、多くの人々が感動を共有できることを願っています。