京都府綾部市の酒蔵が新たなスタートを切る
2023年11月28日、京都府綾部市の唯一の酒蔵である
若宮酒造株式会社が、
夢酒蔵株式会社との株式譲渡契約を締結しました。この契約に関する調印報告会が綾部商工会議所にて行われ、関係者が一堂に会しました。
事業承継の背景
若宮酒造の前社長であり杜氏であった
木内康雄氏が、令和6年3月1日に蔵内での事故により逝去し、酒蔵の存続が危ぶまれることとなります。このため、地元の金融機関や綾部商工会議所が力を合わせて、
京都府事業承継・引継ぎ支援センターの支援を受け、事業の継続に向けた取り組みが開始されました。
株式譲渡契約の締結
その後、支援センターは
夢酒蔵株式会社とのマッチングを行い、若宮酒造との株式譲渡契約が結ばれる運びとなりました。夢酒蔵は、大手酒造メーカーの
月桂冠のOBにより設立され、地域に根ざした酒蔵の支援を行うことを使命としています。これまでにも滋賀県高島市の吉田酒造の支援を行っており、地域の酒文化を守る重要な役割を果たしてきました。
地域に愛される酒蔵として
若宮酒造は地元の人々に深く親しまれ、その主要ブランドからは「綾小町の会」が立ち上げられるなど、地域との結びつきが強い酒蔵です。このような背景から、夢酒蔵の設立理念と若宮酒造の存在意義が一致したことが、今回の株式譲渡契約につながりました。
今後の展望
新たに夢酒蔵株式会社が運営することで、若宮酒造は地域の酒文化を受け継ぎながら、さらなる発展を目指すこととなります。夢酒蔵の理念には「地域に密着し、愛され続ける酒蔵を維持する」という方針があり、この思いが若宮酒造の未来を明るく照らすことでしょう。地域の皆様にとっても、この新たなスタートは大変嬉しいニュースです。
今後とも、若宮酒造の活動に期待が寄せられ、地域の酒文化が継承されていくことを願います。若宮酒造および夢酒蔵のウェブサイトには、今後のイベントや新商品の情報が随時更新されていく予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
このように、新たな連携によって継続される若宮酒造の物語は、地域にとっても重要な意味を持つものとなります。これからも彼らの成長を見守っていきましょう。