ココナッツレザーの新たな潮流
エシカルな観点から注目を集める新素材「ココナッツレザー」が、2023年9月に東京ビッグサイトでお披露目され、販売が開始されることが決まりました。この素材は、植物や果物に由来しており、特に着目されています。
ココナッツレザーとは?
ココナッツレザーは、ココナッツウォーターと天然繊維を組み合わせて発酵させ、和紙のように漉いて作られたシート状の素材です。そのため、全ての材料が植物由来であり、従来の皮革製品との違いは明らかです。環境に優しい素材として、次世代のエシカル素材として高い評価を受けています。
社会問題としてのココナッツ廃棄
インドは世界で三番目にココナッツを生産している国です。しかし、ココナッツウォーターは大量に廃棄され、毎日何千リットルもの廃水が発生し、水質汚染や土壌酸性化の一因となっています。この状況を改善するために、ココナッツ農家と協力してココナッツレザーの開発が進められています。
ココナッツレザーを広める使命
当社の代表は、インドのマライ社を視察した際、環境に優しい素材の普及が重要であると気づきました。「土に還せる素材が広まれば、環境に配慮した消費が可能になる」との思いから、ココナッツレザーを日本市場に紹介しようと決意しました。現在は、製品化のための研究開発を着々と進めています。
SDGsへの貢献
ココナッツレザーは、以下のSDGsに貢献します。
1.
貧困を無くそう - インド現地での雇用創出。
2.
働きがいも経済成長も - 地元雇用を通じた人材育成。
3.
人や国の不平等を無くそう - フェアトレードの実践。
4.
つくる責任つかう責任 - 環境負荷の低い製法での製造。
5.
海の豊かさを守ろう - 水質汚染の軽減。
6.
陸の豊かさを守ろう - ココナッツツリーの有効活用。
これらの取り組みにより、社会的課題の解決に寄与することが期待されています。
課題と試行錯誤
現在、以下の二点において課題に直面しています。
1. 耐水性の向上
ココナッツレザーは雑貨製品としてはある程度の性能を持っていますが、アパレルへの展開を考えると耐水性の向上が必要です。アパレル業界からの要望が増えてきている中、耐水性を改良するための研究が続けられています。
2. 工場および卸先の探求
ココナッツレザーのように新しい素材を取り扱う工場を見つけるのは容易ではありません。この素材の魅力を最も効率的に伝えるために、実物を見せながらのコミュニケーションが重要です。当社代表は、日本全国を駆け巡る日々です。
9月に初披露&販売スタート
「第96回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2023」に出展し、ココナッツレザーの新たな製品をお披露目します。
- - 日時: 9月6日(水)・7日(木)・8日(金)
- - 場所: 東京ビッグサイト 小間番号:東2-T15-42
販売は9月15日より開始します。バッグや財布のラインナップを段階的に増やす予定です。
今後の展望
当社は、他のエシカルなヴィーガンレザー製品と共に、全体の認知度や流通量を高め、市場全体を盛り上げたいと考えています。そして、製品の裏側にあるストーリーに注目し、生産者や環境に配慮した選択を日本の消費者に提供していきます。
会社概要
エシカリージャパン合同会社は2023年4月に設立され、「世界と日本をエシカルでつなぐ」というミッションを掲げています。社員は一人ですが、より良い世界の実現に向け、心地よい製品を通じて貢献していきます。