新作ゲーム情報発信源の現状
最近、生活者に密着したマーケティング支援を行う株式会社ネオマーケティングが実施した調査が注目を集めています。本調査は2025年5月9日から12日までの間に、全国の20歳以上の男女1,000名を対象にしたもので、特にゲームに関連する情報収集の方法にフォーカスしています。
ゲーム情報収集の傾向
調査の結果、新作ゲームソフトやアプリの情報源として最も多かったのは「YouTube」で、31.4%がこのプラットフォームを挙げました。特に20代と30代の回答者の多くが、YouTubeでゲームの実況やレビューを視聴することによって、新作情報を知ることが多いとされています。これは、わざわざ自分で情報収集するのではなく、興味があるコンテンツの中で自然に新作情報を得ていることを示しています。
一方で、「インターネット上の広告」が29.2%、「テレビ番組やCM」が28.8%と、従来型の広告媒体も依然として重要な役割を果たしていることが明らかになりました。これにより、YouTube視聴と広告接触が、ゲーム情報の主要な流通経路であることが分かります。
家庭内でのゲームプレイ状況
さらに、「ゲームを一緒に遊ぶ相手」についての調査でも興味深い結果が得られました。「Nintendo Switch」は、特に家族で一緒に遊ぶケースが多く、他のゲーム機に比べて、配偶者や子どもと楽しむ割合が高いことが特徴です。これは、タイトルの選択や操作の簡易さが影響していると考えられます。
一般的にほとんどのゲーム機が「1人で遊ぶ」という傾向が強い中、Switchは「マリオカート」や「マインクラフト」など、全年代が楽しめるタイトルを多数揃えていることが、その人気の理由の一端となっています。
所持ゲーム機とプレイ時間
本調査において、現在所持しているゲーム機としては、「Nintendo Switch」が圧倒的支持を受けていることが分かりました。全体の所持率は23.0%ですが、特に20代から40代にかけての世代で30%以上の支持を集めています。このことは、家族やライト層に至るまで、多様なユーザーに利用されている証左です。
一方で、ゲームプレイに費やす時間についての質問では、「1時間以上〜3時間未満」が全体のボリュームゾーンで、特にスマートフォンでのプレイ時間が目立つ結果となりました。他のプラットフォーム、特に「Xbox」ユーザーは、長時間プレイする傾向が高く、コアなプレイヤーの存在が色濃く見える結果となっています。
今後のゲーム機購入意向
これからのゲーム市場に目を向けると、「Nintendo Switch 2」の購入意向が全体の30.6%に達し、注目が集まっています。特に20代から30代の購入意向が高く、前作の成功の影響を受けていると考えられます。一方で、PS5やゲーミングPCといった高スペックな機器は、主に男性層から支持されていますが、女性の購買意向は比較的低いことが浮き彫りになっています。
ゲームのポジティブな影響
調査では、ゲームをしていて「良かった」と感じることが多く挙げられました。特に「気分転換になる」や「ストレス発散になる」が上位を占め、ゲームが持つ娯楽の側面を強調しています。しかし、「友だちとの会話のきっかけになる」といったコミュニケーションの面では、限界があることも指摘されています。
これからのNintendo Switchシリーズは、チャット機能の強化も予定されており、今後はゲームが単なる個人の娯楽ではなく、人とつながる手段としても進化していくことが期待されます。
ゲームのデメリット
一方、ゲームに関してのマイナス面も浮かび上がりました。最も多かったのは「時間を使いすぎてしまった」であり、続いて「目が疲れた」「睡眠時間が減った」など、身体的健康への影響が懸念されています。ゲームを楽しむ一方で、生活リズムとのバランスを取る必要性が高いことがうかがえます。
新型ゲーム機の発売やゲームソフトのリリースに伴い、これらの調査結果はマーケティング施策においても重要な情報源となるでしょう。今後のゲーム業界の動向に、ますます目が離せません。