出社勤務の魅力: 20代正社員が語る、そのメリットとは

株式会社ジェイックが実施した「出社勤務のメリット」に関する調査によると、出社またはハイブリッド勤務をしている20代の正社員の87.7%が出社勤務に何らかのメリットを感じていることが明らかになりました。この調査は、138名の20代正社員を対象に2025年8月6日から10日までの期間に行われました。

調査の結果

アンケートにおいて、「出社勤務にメリットを感じますか」という質問に対して、34.8%の回答者が「とても感じる」、52.9%が「やや感じる」と回答しました。つまり、出社勤務に対して感じているメリットの多さが伺えます。

出社勤務のメリットとは

調査によると、出社勤務の具体的なメリットには以下のような回答が寄せられました：

1. 上司や同僚に気軽に相談・質問ができ、仕事を進めやすい (85.1%)
出社することで、日常的に上司や同僚と会話ができ、業務に関する疑問や相談がしやすいと感じる方が多いようです。
2. 仕事とプライベートのオンオフを切り替えやすい (66.9%)
出社によって、就業時間と私生活を明確に分けることができるため、集中して働けると感じるようです。
3. 社内での人脈や交友関係を築きやすい (59.5%)
業種や役職を超えたつながりを作ることができるため、社内ネットワークの構築が進むと感じているようです。

他にも、スキル習得が早くなる（57.9%）、雑談によるリフレッシュが可能（39.7%）といった回答が多く見られました。

働き方の希望

さらに、今後の希望する働き方について尋ねたところ、53.6%が「ハイブリッド勤務（リモートと出社を組み合わせた勤務）」を選びました。次に多かったのが「出社勤務（34.8%）」で、最も少なかったのが「フルリモート勤務（10.9%）」という結果でした。これにより、若手社員が自由な働き方を望んでいることが浮かび上がりました。

自由記述からの意見

自由記述の中からは、以下のような多様な意見が寄せられました：

- ハイブリッド勤務を望む理由には、天候やライフスタイルに応じた柔軟性を求める声が多くありました。
- 一方で、出社勤務を好む声からは、コミュニケーション重視や、仕事のスイッチを切り替えやすい点が挙げられました。

業界の動向と今後の展望

ジェイックの取締役近藤は、調査結果について次のようにコメントしています。「テレワーク導入企業が減少傾向にある中、今の若手社員が求めるコミュニケーションの希求が、出社における利点を強調しています。特に、経験不足の若手社員にとっては、リアルな対話が不可欠だと感じているのです。」

企業にとって、若手社員の声を反映させることが、職場環境の改善や生産性向上につながる重要な要素となるでしょう。ハイブリッド勤務を採用することで、柔軟な労働環境を整えながらも、コミュニケーションの活性化を図る取り組みが求められています。