LandSkipと大成建設の新たな取り組み
株式会社ランドスキップ(以下、LandSkip)は、医療機関向けのデジタル窓「Medical Window」を提供しています。このたび、放射線治療室への導入が増加しているなか、システムのアップデートを実施し、より魅力的な製品を目指すことが公表されました。
デジタル窓の進化とは?
LandSkipの「Medical Window」とは、心のケアをサポートするために設計されたデジタル窓です。これまでの医療環境では無窓空間が一般的でしたが、大きな治療装置が設置された治療室で患者が感じる圧迫感や緊張感は深刻な問題でした。そこで、LandSkipは天井や壁に設置できるデジタル窓を開発し、空間を明るく、穏やかな雰囲気に変えることを目指しました。
この新しいシステムは、最大で24台のデジタル窓を連動させることができ、季節や時間に応じて切り替わる風景や、頭上を泳ぐクジラといった多彩なコンテンツを提供します。実際に導入された医療機関では、患者の心のケアに顕著な効果が見られているとのことです。
導入実績
特に、神奈川県の大船中央病院では、放射線治療室に25台のデジタル窓を導入しました。これにより、リニアック室の患者は、治療中にも美しい風景を楽しむことができ、心地よい環境が提供されています。横浜市東部病院や千葉の鎌ヶ谷総合病院、宮城の仙台総合放射線クリニック等、全国の医療機関でLandSkipのデジタル窓が活用されています。
大成建設との事業連携
この新たな取り組みの中で、LandSkipは大成建設と事業連携を開始しました。大成建設は、未来の医療に対応した次世代病院の開発を行っており、LandSkipと共に放射線治療室用デジタル窓の共同開発を進めています。双方の専門知識を活かし、システムの耐久性と安全性を確保するための放射線照射試験も実施されています。
この連携によって、LandSkipはより安全にデジタル窓を医療現場に導入できることを目指しています。
今後の展望
LandSkipは、引き続き患者の心のケアを重視し、より多様なコンテンツを提供できるよう機能の拡充を続けていく方針です。また、医療機関において導入の安全基準を満たしつつ、使いやすい製品を市場に提供することが期待されています。医療現場におけるデジタル技術の進化とともに、患者の快適な治療環境の実現を目指していくLandSkipに、今後も注目が集まります。
企業情報
株式会社ランドスキップは、札幌市を拠点にデジタル窓やデジタル空間演出、デジタルサイネージ事業を展開しています。設立は2015年6月であり、代表取締役は下村一樹氏です。具体的なお問い合わせは、公式ウェブサイト(
https://landskip.co.jp/)をご覧ください。