叡山電鉄の新たな観光列車『舞』で感じる京都の四季旅

叡山電鉄株式会社が2025年に運行を開始する新しい観光列車『舞』が注目を集めています。この特別な列車は、叡山電車開業100周年を記念したもので、京都の美しい自然や文化を感じることができる体験を提供します。

新たな展望列車『舞』の登場

叡山電鉄は2018年から700系車両のリニューアルを進めており、今回、その最終段階として新しい観光列車『舞』をデビューさせます。この列車はまるで着物を纏って旅をするかのような特別な時間をテーマに、京都洛北の美しい四季の風景を織り交ぜたデザインが特徴です。

『舞』という名前には、旅の楽しさや自然との調和が込められており、車両のデザインには伝統的な和柄を取り入れています。四季折々の情景が描かれ、乗客は移動を超えた本当の旅の体験ができることでしょう。

こだわりのデザイン

外装デザイン

『舞』の外装には、様々な季節を象徴する「花の丸文様」が施されています。春の桃や桜、夏の紫陽花、秋の紅葉、冬の南天など、沿線で見られる花々を大切に表現した美しいデザインです。また、色彩豊かな「瑞雲文様」や「流水文様」も採用されており、四季の豊かさを感じられるようになっています。

内装デザイン

内装もまた特別です。京都の伝統的な要素を取り入れ、壁面には淡い伝統柄が施されています。座席は帯に見立て、握り棒は簪（かんざし）、つり手は髪飾りとしてデザインされています。このように、着物の美しさを感じられる空間を作り出しています。

さらに、パノラマ窓からは四季の移ろいを感じることができ、内部には多目的なユーティリティスペース「MAI-SPOT」も設けられています。ここではちょっとした休憩やスマホ充電ができる便利なスペースとなっています。

SDGsへの取り組み

叡山電鉄は、環境に配慮した設計を心掛けており、LED照明を用いることで省エネに貢献しています。バリアフリーにも配慮し、車両内に車いす・ベビーカースペースを設けています。利用客が快適に過ごせる工夫がなされています。

開業記念イベントと今後の展望

2025年9月27日（土）には、八瀬比叡山口駅で「開業100周年記念式典」が行われ、その際に『舞』の一両（101号車）が初お披露目される予定です。また、秋には「えいでんまつり」で市民や観光客に向けての展示も計画されています。

叡山電鉄が展開する新たな観光列車『舞』は、京都の美しい四季を象徴するだけでなく、観光地としての新たな魅力を引き出すことでしょう。心躍る旅のスタートを待ち望んでいきたいものです。

今後、叡山電鉄の『舞』に乗って京都の歴史や風情を体感し、素敵な旅を楽しんでください。