音声メディアで医師不足を解消する徳島の新しい試み
徳島県立病院と株式会社オトバンクがタッグを組み、採用広報ポッドキャスト「頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増(予定)ラジオ」を開設しました。この取り組みは、2025年6月20日にスタートし、徳島で医師として働く魅力をリスナーに届けることを目指しています。
番組開始の背景
徳島県の医師数は、2022年12月時点で人口10万人あたり335.7人という数値を示し、全国トップ。しかし、医師数のほとんどが県の東部に集中しており、南部や西部では深刻な医師不足が見られます。さらに、県内の医師の平均年齢は54.2歳に達し、若手医師の確保が緊急の課題となっています。
このポッドキャストは、従来の文字資料や説明会とは異なり、音声を通じて実際の医療の現場の声を届けることで、徳島での医療の魅力をリアルに伝えることを目指しています。初回のエピソードでは、徳島県立海部病院で働く稲葉香織先生と稲葉圭佑先生ご夫妻がゲスト出演し、彼らの仕事の実態や育児との両立について語ります。
ポッドキャストの特徴
音声メディアの特性を活かし、聴き手は移動中や空き時間に気軽に聞くことができるため、多忙な医師たちにも利用しやすい内容です。番組では、徳島の生活環境や医師としてのやりがいについてしっかりと届けることで、リスナーに「徳島で働くことの楽しさ」を再認識させる狙いがあります。
収録では、稲葉先生夫妻が徳島での生活を詳しく紹介し、自然に囲まれた生活環境や子育ての利点、さらには海でのアクティビティについても話が及びます。彼らの言葉からは、徳島での生活のリアルさが伝わってきます。
番組内容の一部紹介
例えば、稲葉圭佑先生は「牟岐町はのどかな漁師町で、自然が豊か」と語り、また、稲葉香織先生は「小学校や保育園、スーパーが車で5分以内にあり、非常に充実した生活が送れる場所だ」と語ります。
さらに、彼の説明によれば、牟岐の港から15分でアクセスできる牟岐大島では、シュノーケリングやサップが楽しめることも紹介されており、家族でのレジャーも豊富です。こうした情報は、医療現場だけでなく、地域に根ざした生活の魅力も合わせて発信していきます。
医療関係者の反響
徳島県病院局の岡本光弘副局長は、音声コンテンツの利便性について触れ、医師の日常を音声で届けることで、徳島で働くことの魅力を広めたいと意気込みを語っています。この番組は、医師不足に対する新たな解決策として注目を集めており、今後の展開にも期待が寄せられています。
番組の詳細
「頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増(予定)ラジオ」は毎週金曜日に更新され、Apple Podcast、Spotify、Amazon Musicからもアクセス可能です。医療現場のリアルな声を聴くことで、新たな視点を得られること間違いなしです。
医療の現場に関心がある方や、徳島での生活を考える方には、特におすすめの内容です。次回の放送もお楽しみに!