「はっぱのフォカッチャ」誕生の背景と魅力
株式会社近鉄リテーリングが、2025年に販売を開始する「はっぱのフォカッチャ」は、大阪城南女子短期大学との共同開発によって生まれました。このパンは、地元の伝統野菜“田辺大根の葉”を利用した新商品です。
開発プロセス
このプロジェクトの開始は、2022年6月にさかのぼります。近鉄沿線でのなにわの伝統野菜のPR活動がきっかけとなり、同大学の現代生活学科の学生たちが田辺大根の葉に着目しました。田辺大根は、江戸時代から栽培されており、近年の復活プロジェクトによりその存在が再認識されています。これらの葉を有効活用する取り組みは、廃棄問題を解決する意味でも重要です。
商品の特徴
「はっぱのフォカッチャ」は、田辺大根の葉を使った「ごま油炒め」をフィリングにしており、もちもちのフォカッチャ生地とシャキシャキの葉、濃厚なチーズが絶妙に組み合わさっています。商品は330円(税込)で、2025年2月22日から27日までの期間限定で販売されます。各店舗での販売数は総計450個で、売り切れ次第終了します。
地元の魅力を発信
このパンの販売場所は、あべの橋駅東口店と西口店の2ヶ所です。2月22日の販売初日には、同大学からの学生たちが参加し、直接商品の魅力を伝えます。これによって、大学生が考案した料理や地域の野菜についての理解が深まるでしょう。
田辺大根のほんのりした甘み
田辺大根の葉は、肉質が緻密で生で食べる際には辛みの中にほんのり甘さを感じることができます。煮込むことでその甘みが際立ち、漬物としても非常に美味しい一品です。主な食べごろは11月上旬から1月下旬とされ、地域の農家によって大切に育てられています。
大学との連携
大阪城南女子短期大学の調理製菓デザインコースでは、田辺大根の魅力を発信するために、クラウドファンディングを活用し、レシピコンテストも実施しています。学生たちは、自ら栽培した野菜を使い、食品業界における可能性を見出し、新たな商品開発に励んでいます。
まとめ
このように、「はっぱのフォカッチャ」は、近鉄リテーリングと大阪城南女子短期大学のコラボレーションによって生まれた新しい食文化を象徴する商品です。地域の伝統野菜を取り入れたこのパンを通じて、地元の活性化に寄与することが期待されます。ぜひ、この機会に新しい味わいを体験してみてはいかがでしょうか。