岩手銀行がNTTデータのC-Turtle FE導入を発表
株式会社NTTデータが、岩手銀行に対して温室効果ガス(GHG)排出量の可視化プラットフォーム「C-Turtle® FE」を提供し、GHG排出量の算定や投融資先との関係強化を図ることとなりました。この導入により、岩手銀行は自行のファイナンスド・エミッションを高度に算定し、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを一層推進することが期待されています。
GHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle FE」とは
「C-Turtle FE」は、金融機関の国際的な基準であるPCAFスタンダードに基づくGHG排出量可視化のサービスです。これにより、投融資先のGHG排出量情報を元に、データの質を高めた算定が実現されるため、より正確な排出量把握が可能になります。さらに、C-Turtle FEが提供する「総排出量配分方式」を採用することで、サプライヤーの削減努力が自社のScope3排出量削減に反映されるなど、包括的なアプローチがなされています。
岩手銀行の取り組みの背景
岩手銀行は、地域社会への貢献と健全経営を理念に掲げ、特に環境問題や地域のSDGs推進において先導的な役割を果たすべく活動しています。2023年までに5,000億円のサステナブルファイナンスの実行を目指し、さらに2050年にはGHG排出量のネットゼロを実現するという明確な目標を設定しています。このような背景から、投融資先におけるGHG排出量の正確な計算と、より良い関係構築が求められる中、NTTデータのC-Turtle FEの導入が決定されたのです。
NTTデータのサポート
NTTデータは、過去の金融機関向けシステム提供のノウハウを活かして、C-Turtle FEの導入を支援します。この取り組みを通じて、岩手銀行のカーボンニュートラル達成に向けた活動を全面的にサポートし、また投融資先への関与を強化することで、GHG排出量削減のソリューションを拡充していく方針です。
公益性のある未来への展望
このように、岩手銀行とNTTデータの協力により進められるGHG排出量可視化の取り組みは、地域全体の環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現へとつながる大きな一歩となるでしょう。今後も、両社のインパクトが地域や企業の未来にどのように寄与するのか、注目が集まります。社会全体のカーボンニュートラルの実現に向けた努力が今後とも続くことを期待しています。