スマートシティの未来に向けての新たな挑戦
ダイナミックマッププラットフォーム株式会社(以下 DMP)は、国土交通省の「2025年度 Smart JAMP」事業の一環として、ベトナムの空港を対象にした新たな取り組みをスタートしました。この事業は、ベトナムの空港運営のスマート化を進め、日本が誇る先進技術をASEAN地域に活用することを目指しています。
「Smart JAMP」とは
「Smart JAMP」は、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸都市におけるスマートシティの実現を図るための支援プログラムです。この施策は、日本の企業が持つ技術やノウハウを駆使し、現地でのプロジェクト設計や実証事業の推進を行うことを目的としており、金融面の支援も内容に含まれています。
ダイナミックマッププラットフォームの役割
本事業において、DMPは高精度3次元地図データと空港内情報集約基盤(VIPS)を組み合わせることで、空港運営における課題解決を目指します。高精度3次元地図データは、自動運転車両が必要とする位置情報や道路関連情報をセンチメートル単位で収録しており、特に制限区域内でのモビリティ安全確保に寄与します。また、VIPSは、空港内での車両や機材の位置情報、危険箇所、カメラ情報などを集約したシステムで、自動運転だけでなく有人車両の運行支援も行います。
ベトナムでの現地調査
8月上旬、DMPと共同で提案を行ったオリエンタルコンサルタンツグローバルとの連携のもと、現地調査が実施されました。ベトナム政府機関や空港関連企業とのヒアリングを通じて、現地でのニーズや課題の把握を進めました。現地で得た情報を基に、今後の事業モデルの策定に向けた具体的な提案がなされる予定です。
事業の具体的な目標
この事業は2025年6月から2026年3月までの期間で、以下の内容が計画されています。
- - 空港運営の課題解決に向けた調査
- - 高精度3次元地図データとVIPSの融合による機能実装
- - 事業化に向けたスケジュール策定と資金計画の立案
これらを進めることで、ベトナムの空港を含めたASEAN地域のスマート化に貢献することを期待しています。
フォワードルッキング
DMPとオリエンタルコンサルタンツグローバルは、本事業を通じて得られた知見を次年度に向けた実証実験の実施や、さらなる事業化へと展開させる考えです。これにより、空港以外の公共エリアでもデータ連携システムの導入や、シームレスな自動運転サービスを提供し、真のスマートシティの実現を目指します。
会社概要
ダイナミックマッププラットフォーム株式会社
株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル
新たな技術の導入により、ASEAN地域のインフラ整備が進むことは、日本とベトナム、ひいては東南アジア諸国にとっても重要な意味を持つことでしょう。これからの進展が非常に楽しみです。