ローデ・シュワルツの革新パートナーシップ
ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社は、自動車産業における技術革新を目指して、AIP Automotive Japan株式会社とのパートナーシップを強化することを発表しました。この提携は、日本の自動車業界に対して新たなイノベーションの優位性を提供することを目的としており、両社の技術と専門知識を組み合わせることで実現されます。
AIP Automotiveの強みとEMC測定の重要性
AIP Automotive社が提供する動的運転条件下でのEMC(電磁両立性)測定は、特に電気自動車(EV)の開発において極めて重要な役割を果たします。EVから発生する電磁放射は運転状態によって変動するため、実際の運転条件下で正確に評価することが求められます。ローデ・シュワルツのEMIテスト・レシーバーとAIP Automotive製のEMCシャーシダイナモメータを組み合わせた試験システムは、自動車メーカーやTier 1サプライヤーに、実際の条件でデザインのEMC性能を評価する手段を提供します。
大崎オフィスの新設と効果
今年の12月にオープンしたローデ・シュワルツの大崎オフィスには、EMC機器の校正専用スペースが設けられており、AIP Automotive社の新オフィスとも近接しています。この立地により、AIP Automotive社が提供するサービスやサポートのターンアラウンドタイムが顕著に短縮され、より迅速な対応が可能になります。
ローデ・シュワルツ・ジャパンのT&M事業本部営業部長、菅原則和氏は、「AIP Automotive社の新オフィス近くにローデ・シュワルツのオフィスを開設したことは、重要なステップです。両社の専門知識を統合することで、日本の自動車産業のイノベーションを支える最先端の試験ソリューションを提供します。」とコメントしています。
両社による未来への期待
AIP Automotive社の営業部長、サイモン・ゼトラー氏もこの提携について期待を寄せており、「新オフィスの近くにローデ・シュワルツが開設されたことにより、ヨーロッパでの協力関係が日本国内でも強化されます。これにより、国内のお客様へのサポートを強化できることを期待しています。」と述べています。
ローデ・シュワルツの企業理念
ローデ・シュワルツは、安全でつながりやすい社会の実現に向けて、電子計測、技術システム、ネットワーク、サイバーセキュリティに取り組んでいます。90年以上にわたり先端技術の開発を続けてきたこの企業は、様々な特許技術を駆使し、産業界や規制当局のニーズに応える製品やソリューションを提供しています。
最後に
今回のローデ・シュワルツとAIP Automotive社のパートナーシップ強化は、日本の自動車産業における技術革新の新たな局面を迎えるための重要な一歩といえるでしょう。この提携により、両社はより高度で迅速な評価技術を提供し、競争力のある市場での成功を目指していくことが期待されます。