段ボール業界に新風を吹き込むパケメイト社
2025年4月1日、丸紅株式会社と丸紅フォレストリンクス株式会社、TIS株式会社が共同で新会社「株式会社パケメイト」を設立しました。この合弁会社は、段ボール業界向けにデジタルトランスフォーメーション(DX)とグリーントランスフォーメーション(GX)のソリューションを提供することを目的に設立されました。
背景と課題
近年、デジタル化が加速する中で、様々な業界がビジネスプロセスの改善を迫られています。特に段ボール業界では、eコマースの拡大に伴い、製品の多様化とカスタマイズ性が求められています。そのため、業務プロセスは複雑化し、効率的な運営が難しくなっています。
また、温室効果ガス排出削減に向けた企業のニーズも高まっており、デジタル技術を活用した脱炭素化の解決策に対する期待が増しています。こうした状況から、段ボール業界には新たなサービスが待望されています。
事業概要
DXソリューション事業
パケメイト社は、段ボール業界の効率化を目指して、まず「パケメイト 見積」という見積もり業務を効率化・高度化するサービスを提供開始しました。このサービスは2025年4月1日より導入され、早くも約50社が活用しています。
GXソリューション事業
さらに、GXソリューション事業として、段ボール調達に関わる温室効果ガスの排出を精緻に算定・可視化できる「パケメイト Scope3」が近日中にリリース予定です。このサービスは、サプライチェーンにおける間接的な排出量を正確に把握する手助けとなります。
今後の展望
パケメイト社は、段ボール業界に向けたDXおよびGXソリューションを継続的に提供し、統合されたプラットフォームを構築することを目指しています。丸紅とフォレストリンクスの業界知識、TISのデジタル技術を組み合わせることで、新たな付加価値を生み出し、業界の重要なパートナーとなることを志しています。
会社情報
パケメイト社概要
- - 名称: 株式会社パケメイト
- - 設立: 2025年4月
- - 出資比率: 丸紅 51.6%、フォレストリンクス 15.0%、TIS 33.4%
- - 事業内容: 段ボール業界向けデジタルサービスの開発・販売
- - ウェブサイト: https://www.packamate.jp/
各社の役割
- - 丸紅: 経営企画、事業企画
- - フォレストリンクス: 営業・マーケティング
- - TIS: システム企画、開発
この新たな取り組みが、持続可能な社会の実現に向けた一歩となることを期待しています。