「サステナブルなお魚レシピ 2025」キャンペーン
国際的な非営利団体であるMSC(海洋管理協議会)は、日本を含む8カ国を対象にした「サステナブルなお魚レシピ 2025」キャンペーンを、2023年1月9日から2月6日まで実施しました。このキャンペーンは、持続可能な漁業の普及を目的としており、健康にも地球環境にも配慮した食生活の重要性を伝えるものです。
キャンペーンの概要
キャンペーンの一環として、各国のレシピが紹介され、これらはすべてMSC認証を受けた水産物を使用しています。「体にも海にもやさしいサステナブルなお魚」というテーマのもと、栄養価の高い魚を選ぶことで、健康的な食生活と海洋環境の保護を両立できることを多くの人々に伝えました。
また、サイト内で実施された魚食に関するアンケートには、全国から10代から70代以上までの6,800人が参加しました。回答者の声をもとに、今後の施策を考える重要な意見を集約しました。
アンケート結果の発表
特に印象的だったのは、「レシピを見て魚料理を作る際に重要視すること」として、「作り方が難しくないか」という回答が多かった点です。そのほかに「食材が手に入りやすいか」「時間がかからないか」「食材費用を低く抑えられるか」といった意見が寄せられ、簡単に作れるレシピへのニーズが浮き彫りとなりました。
さらに「魚料理を作る、食べる理由」についての調査では、最も多かったのが「健康にいいから」という回答で、その後に「味がおいしいから」や「オメガ3脂肪酸など肉にはない栄養素が摂取できるから」と続きました。これらの結果から、魚料理が持つ健康食品としての側面が認識されています。
MSCラベルへの関心
また、MSC「海のエコラベル」付きの水産物に対する興味について尋ねたところ、約95%が「選びたい」と回答しました。その中で、33.7%は「価格が手ごろであれば選びたい」とし、続いて「できる限り選びたい」が33.2%、「ぜひ選びたい」が23.3%という結果に。さらに4.4%の人が「既に選んでいる」と回答しました。
このように、消費者の意識が持続可能な水産物へとシフトしていることが確認され、キャンペーンの効果が顕著に現れました。
キャンペーンの感想
参加者からは、「異なる国の食文化を学ぶことができた」「MSCラベルの存在を知ることができ、選ぶ際に意識的に見ていきたいという気持ちになった」「子どもと持続可能な行動の重要性について話し合うきっかけになった」というポジティブな意見が多く寄せられました。これは、今後も持続可能な漁業に対する関心が高まる兆しでもあります。
今後の展望
「サステナブルなお魚レシピ 2025」は2025年末まで続きますので、今後もMSCラベルの付いている水産物の使用を促し、消費者にとっての健康的なレシピ提案を広めていくことが期待されます。興味のある方は、ぜひMSCの公式ウェブサイトや、
レシピ紹介ページを訪問していただき、体にも海にもやさしいレシピ作りに挑戦してみてください。
MSCについて
MSC(海洋管理協議会)は1997年に設立され、持続可能で適切に管理された漁業の普及を目指しています。本部をロンドンに構え、世界中で活動を行っており、日本では2007年にMSCジャパンが設立されました。現在、MSC認証を受けた製品は世界約70カ国にて20,000品目以上、日本国内では約700品目が販売されています。このような取り組みにより、未来のために水産資源を守るための運動がますます重要となっています。
詳しくは、
MSCウェブサイトをご覧ください。