栄養士の現実
2025-09-03 12:17:29

管理栄養士の現実:報酬や働き方の課題を可視化する取り組み

管理栄養士の現実:報酬や働き方の課題を可視化する取り組み



Hikari Table株式会社は、全国の管理栄養士を対象にしたアンケート調査を実施し、栄養士が直面する現実を明らかにしました。

背景


万全の国家資格を持つ管理栄養士ですが、現場は厳しい現実に直面しています。収入はやりがいに比べて十分ではなく、多くの栄養士が責任感と生活の両立に悩んでいます。「やりがいがあればいい」という価値観が根強く、生活手当や報酬の見直しがなかなか進んでいないのが現状です。子育てとの両立が難しい勤務体制にも、限界を感じている栄養士が多いことも浮き彫りになっています。

アンケートの実施


Hikari Tableは、2025年の春に行った「全国栄養士時給アンケート」によって、栄養士の実態を調査しました。調査対象は135名の栄養士で、雇用管理栄養士の平均時給は1512円、やりがいを感じていても報酬が見合わないと感じる声が65%に上りました。また、72%がやりがい搾取を感じたことがあります。

調査結果の分析


1. 賃金の現実
- 管理栄養士の平均時給は1512円。これは看護師や介護福祉士と比較しても約19%低く、経済的な安定を追求するには厳しい状況です。
2. 仕事内容との不一致
- 多くの栄養士が「仕事内容に対する報酬が見合っていない」と感じていることは、専門職の持つ責任にある程度の評価が必要であることを示しています。実際、「国家資格なのに最低賃金ギリギリで責任だけが重い」との声も上がっています。
3. 子育てと仕事の両立
- ワークライフバランスに対する関心も高く、「子どもの急病に対処できない勤務体制」に悩む声が多い中、専門職としての職業意識は広がっています。

今後の取り組み


Hikari Tableは、調査結果を受けて以下の対策を講じる予定です。
  • - 適正価格の指標作成:現場の声を反映した報酬の基準を提供し、栄養士自身が交渉できる環境を作ります。
  • - 柔軟な働き方の導入:家庭を持つ栄養士や副業を希望する栄養士が働きやすい全く新しいモデルを導入し、現場に負担をかけないよう配慮した仕組みを検討します。
  • - 学びの場の提供:栄養士が自己成長できる環境を整え、キャリアの向上を図るための勉強会を開催します。

代表の思い


代表の小野くみ氏は、「栄養士として勤務していた際、子どもの急病に対応できず歯痒い思いをした」と述べ、現場の声をしっかりと受け止め、労働環境の改善に向けて努力する意志を表明しています。「栄養士が声を上げることで、社会全体が良い方向に動くことを信じています」と、将来への希望を語ってくれました。

結論


今後も管理栄養士の職業価値向上に向けた取り組みを進めていくHikari Table。栄養士一人ひとりの専門性を発揮できる環境を整えることで、より多くの人々の健康に寄与する未来へと繋がることを期待しています。


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会社情報

会社名
Hikari Table株式会社
住所
電話番号

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