ウイングアーク1st株式会社は、2023年に新たな自治体向けメディア「まちとしてん」を立ち上げました。このメディアは、全国の自治体における実践的な知識や経験を共有することを目的としています。自治体の首長や職員、地域住民など、さまざまな立場の視点からの「してん」を活かし、実践知を集約していくことが特徴です。
「まちとしてん」の発起の背景には、2030年に向けた自治体の変化があります。デジタル化が進む中で、データに基づく政策運営の重要性が高まっていますが、データと同様に、現場の経験や合意形成のプロセスも極めて重要です。このメディアは、単に情報を発信するだけではなく、実際の取り組みを具現化し、他の地域でも再現できる形で提供することを目指しています。
「まちとしてん」では、自治体ごとの成功事例や課題を多角的に捉え、その知見を活用することで、政策の推進に寄与します。また、読者が短時間で内容を把握できるように、1分で読める記事のダイジェストを用意し、通勤時間や短い休憩中にも情報を得られる配慮がされています。
さらに、首長、職員、地域という3つの視点から実践事例を分析し、異なる立場からの視点を取り入れることで、情報がより立体的に理解できるようになっています。それにより、たとえば、ある地域の成功事例が、別の地域の改善点となる可能性が広がります。
物理的な制約にも対応するため、A4サイズの印刷可能なPDFも提供しています。これにより、会議や庁内回覧にも便利になります。
ウイングアークの代表取締役社長、田中潤氏は、「まちとしてんが地域のプラスの循環を生む媒体となり、皆様の挑戦に寄与したい」とコメントしています。編集長の堀部啓太氏も、「実務経験を持つ私たちが伝える価値のある情報を発信し、地域づくりに貢献していく」と述べています。
今後は、メディアの展開をさらに広めるために、オンラインだけでなく冊子版や動画チャンネル、コミュニティとの連携も計画されています。また、AI機能を使い、各記事を利用する際にカスタマイズ可能な「説明資料」へと変換できるサービスの開発も進めています。これにより、現場での活用の幅が広がることでしょう。
ウイングアークが果たす役割は単にデジタル化を進めることではなく、全国の自治体が互いに学び合い、実践知を循環させることで新たな地域づくりを支えることです。「まちとしてん」を通じて、自治体の未来を共に築いていくことが期待されています。