開発の背景と意義
VISH株式会社が提供する「コノベル」は、児童発達支援や放課後デイサービス向けのクラウド型サービスです。この度、業界初の重症心身障がい児向け通所記録機能が導入され、医療的ケアが必要な子供たちを支援する新たな一歩を踏み出しました。この機能は、日々の健康状態や療育の記録をデジタルで管理するもので、これまでの紙ベースでの煩雑なやり取りを解消します。
特に、重症心身障がい児を支援する施設(重心デイ)では、日常的に多くの詳細な記録が必要とされます。これらの施設では、子どもたちの生命に関わる重要な業務が日々行われているにも関わらず、通所記録の管理が不十分で、職員にとって大きな負担となっていました。そこで、「コノベル」はこの課題を解決するために、現場の声をもとに開発を進めてきました。
通所記録機能の特徴
新たに追加された通所記録機能は、以下のような特徴を持っています。
1.
重心デイ特化型の記録
通所記録機能では、心拍数、血中酸素飽和度、投薬情報など、特定の記録項目をカスタマイズ可能です。これにより、各施設のニーズに応じた記録が行え、子どもたちの安全を守るための情報を迅速に検索できます。
2.
保護者アプリでの即時反映
通所記録は保護者専用のアプリに自動で反映され、子どもたちの状況をリアルタイムで共有可能です。これにより、保護者は安心感を得られるだけでなく、情報伝達の迅速化も実現されます。
3.
ペーパーレスの実現
従来の紙による記録管理からデジタル化することで、業務の効率化が図られます。これにより、保護者や職員間のやり取りがスムーズになり、業務負担の軽減にも寄与します。
施設からの反響
特定非営利活動法人まいゆめの上野多加子様は、「この新機能の導入により、重症児の療育に関する記録がより円滑に行えると期待しています。職員間の情報共有が円滑になることで、子どもたちにより安心安全な療育を提供できると思います」と感想を述べています。
VISH株式会社は「コノベル」を通じて、障がいの有無に関わらず、すべての子供たちと関わる人々が笑顔で過ごせる世界を実現することを目指しています。
キッズデザイン賞受賞
また、「コノベル」は第18回キッズデザイン賞で奨励賞を受賞。ただの記録管理を超えて、より良い療育環境をもたらすプロダクトとして評価されています。
SDGsへの取り組み
VISH株式会社はSDGsを重視しており、「コノベル」を通じた事業展開が持続可能な社会の実現に貢献すると強調しています。用紙や印刷消耗品の節約により、環境への影響も軽減しています。
最後に
今後も「コノベル」はサービスの向上に取り組み続け、多様なニーズに応えられるよう進化していきます。関わる全ての人々に笑顔をもたらすために、引き続き努力していく所存です。