公認会計士及び試験合格者の転職意向調査
アカウントエージェント株式会社が実施した「公認会計士及び試験合格者の転職に関する実態調査」が注目を集めています。この調査では312名の公認会計士と試験合格者を対象に転職意向や希望する転職先などについて質問が行われました。以下、主な結果についてご紹介いたします。
転職意向の高さ
調査結果によると、約84%の公認会計士が転職を意識しているという結果が示されました。具体的には、14.1%が「積極的に転職活動中」と回答し、32.7%が「情報収集・検討中」、そして37.2%が「機会があれば転職したい」と回答しています。つまり、専門資格を持つ彼らが、より良い待遇や働く環境を求めて積極的に活動している様子が伺えます。
転職のきっかけは多様
転職を考えたきっかけとして最も多かったのが「年収・待遇への不満」で、次いで「仕事内容・やりがいへの不満」、そして「キャリアアップ・スキルアップに対する意欲」が続きました。これらの結果から見えるのは、単なる不満の解消ではなく、成長を求める意欲が高いことです。
希望する転職先
調査参加者の中で最も希望される転職先は「一般事業会社」で、55.1%がその選択を示しています。従来、監査法人が当たり前のキャリア選択とされていましたが、昨今の傾向から、企業の経営に寄与する立場を望む動きが見られます。特に、監査法人出身者が一般企業へシフトする傾向が強まっています。
転職先選びの重要条件
転職先を選ぶ際、最も重視される条件は「年収」で26.9%が選択しました。以降は「ワークライフバランス」を重視する層が25.0%、次いで「仕事内容・やりがい」を求める声が20.8%で続きます。特に、専門職である公認会計士にとって、年収だけでなく、やりがいと働き方にも高い関心があることが明らかになりました。
現職への不満
前職や現職に対する不満でも、やはり「仕事内容」や「年収」「ワークライフバランス」が上位を占めました。これらの不満が転職意欲を刺激していることが確認されており、キャリアパスの不透明さや評価制度に対する不満も指摘されています。
転職活動の手段
転職活動において利用される手段では、約70%が「転職エージェント」を利用しており、続いて「転職サイト」が55.1%という結果が出ています。また、転職活動で最も苦労する点は「自分に合う応募先の選び方」が35.9%でトップとなっていました。これは、業界や企業の理解が求められることを示しています。
転職成功の確率
転職経験者の中で、約80%が年収アップを実現していることも大きなデータです。特に、100万円以上の年収が増加した人が45%もいるという結果にも驚きです。
監査法人のキャリア展望
また、監査法人に勤務する者の退所想定時期について尋ねたところ、「4-5年」が最も多く、次いで「6-10年」の回答が続く結果が得られました。これにより、監査法人が長期的なキャリアの終着点ではなく、むしろキャリアスタート地点として位置付けられていることが分かります。
まとめ
この調査結果からは、公認会計士及び試験合格者が転職活動を通じて、より良い条件の職場環境を求める姿勢が如実に表れています。年収や働きやすさを模索しつつ、自分に合ったキャリア展開を狙う彼らの姿勢は、専門職としての自覚を持つ一方で成長を求める意識の表れです。今後の動向にも注目です。