札幌市が新しい病児保育予約サービスを導入
株式会社グッドバトンが提供する病児保育予約サービス「あずかるこちゃん」が、札幌市全7か所の病児・病後児保育室で2025年4月1日より利用開始されます。この新サービスにより、保護者はスマートフォンから簡単に空き状況を確認し、予約ができるようになります。
サービス導入の背景
札幌市では、働く保護者からの強いニーズがあるにも関わらず、これまでの病児・病後児保育サービスは手続きが煩雑で利用しづらいものでした。毎年の事前登録の郵送や、利用時に電話での空き状況の確認が必須とされていたため、多くの保護者にとって負担となっていました。また、保育施設も多忙なため、当日キャンセルが出てもそれを有効に活用できない状況が続いていました。これらの問題を解決するために、新しい予約サービスが導入されることになったのです。
札幌市はこのサービスを高く評価しており、「保護者と施設の抱える課題を解決できる非常に使いやすいサービスだ」として、あずかるこちゃんの導入を後押ししました。これにより、保護者と施設の双方がより利用しやすくなることが期待されています。
秋元市長からのコメント
秋元克広市長は、「病児保育は、働く保護者にとって欠かせないサービスです。今回の新サービスによって、保護者が病児保育を利用しやすくなり、家庭で安心して子育てができる環境が整うことを期待しています」と述べています。このコメントからも、札幌市が病児保育サービスの重要性を理解し、改善策を講じていることが伺えます。
あずかるこちゃん病児保育とは
あずかるこちゃんは、保護者と病児保育室を直接結ぶオンライン予約サービスです。LINEやウェブブラウザを通じて簡単に病児保育室を検索し、予約を申し込むことができます。アプリをダウンロードする必要はなく、ブラウザから直接利用可能です。これにより、保護者は簡単に手続きを行うことができ、施設のスタッフも事務作業から解放され、保育に集中しやすくなります。
現在、あずかるこちゃんは296の施設、24の自治体で導入されており、合計183,548人の児童が登録され、予約数は636,417件に達しています。このサービスは無料で利用できますが、病児保育自体の料金は各自治体や施設によって異なります。
病児保育の現状
グッドバトンの調査によれば、2018年に子を持つ働く女性300人に対し、「病児保育の利用経験がない」と回答した人は88%に上りました。また、病児保育について知識がないと答えた回答者も75%に及び、手続きの煩雑さが利用を妨げていることが明らかとなりました。
あずかるこちゃんは、こうした課題をクリアにし、より使いやすい支援を提供することを目指しています。保護者と空きがある病児保育室が時間に縛られず直接繋がることで、より良い病児保育のサービスが実現することを期待しています。
会社概要
グッドバトンは、産婦人科医の園田正樹により2017年に設立されました。病児保育事業をサポートするために「あずかるこちゃん」を2020年にリリース。今後も「産む」「育てる」「育つ」が関わる全ての領域を包括的に支援することを目指しています。所在地は東京都中央区築地6丁目7-11-901で、詳しくは
こちらをご覧ください。