UBEがタレントマネジメントシステムを導入
総合化学メーカーのUBE株式会社は、現中期経営計画の達成に向け、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」を導入しました。このシステムは、データを基にした人材活用を推進し、経営のデジタルトランスフォーメーション(DX)を図るものです。プラスアルファ・コンサルティングが手掛けるこのシステムは、多くの大手企業でも導入実績を持ち、成功を収めています。
UBEのビジョン
UBEは2030年を見据え、「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を目指す戦略を掲げています。その中で、人的資本の充実を経営の最重要施策の一つとして位置づけており、社員が自発的にキャリアを考える文化作りが求められています。この新たな風土を創出するために、タレントパレットが導入されました。
タレントパレットの役割
タレントパレットは、社員自身がキャリアパスを考え、成長を自ら実現するための情報を提供するシステムです。具体的には、社員それぞれの役割や必要なスキル、行動様式、マインドを可視化し、最適な人材育成と配置を支援します。これにより、事業目標の達成に向けて、必要な人材が計画的に育成される体制が構築されます。
スキルの見える化の重要性
今回の導入により、UBEでは社員のスキル情報や経験の見える化を進め、組織全体の最適な人材配置を実現することを目指しています。タレントパレットにより、どの社員がどのようなスキルを持っているのか、さらにはどのような経験が必要であるかを把握することが可能になります。また、社員の成長を支援するためのデータが整備され、自律的成長への動機づけを行っています。
人事データの活用
タレントパレットは、採用から育成、配置、評価、さらには抜擢・活躍まで、人材戦略に必要な各機能を一元管理できるシステムです。これにより、経営層は人事情報、スキル、適性、社員のモチベーションや健康状態などを統合的に分析し、意思決定に役立てることができるようになります。これらの分析によって、研修プログラムの最適化や離職リスクの予測、人的資本のモニタリングなど、多岐にわたる人事戦略の実施が可能となります。
プラスアルファ・コンサルティングについて
従来は管理のみであった人材情報を分析し、経営に役立てるという革新をもたらす企業、プラスアルファ・コンサルティング。彼らは、テキストマイニングやデータマイニングを駆使して、顧客のビジネスにプラスアルファの価値を創出しています。2015年の時点で、タレントパレットは4,300社以上に導入され、実績を持っています。これによって、多くの企業が人材情報をより効果的に活用し、競争力を高めることが期待されています。
おわりに
UBEがタレントマネジメントシステムを導入することで、経営計画の実現に一歩近づきました。今後のタレントパレットの活用が、UBEの持続可能な成長にどのように貢献していくのか、注目が集まります。