ほのぴあ・リアル
2025-07-16 16:07:24

医療的ケア児家庭が集う交流イベント「ほのぴあ・リアル」仙台の様子

医療的ケア児家庭が集う交流イベント「ほのぴあ・リアル」仙台の様子



2025年7月9日、仙台市泉区にある「まちづくりスポット仙台」において、医療的ケアを必要とする子どもを育てる家庭が集まった対話イベント「ほのぴあ・リアル」が行われました。このイベントは、医療的ケア児や重症心身障がい児の家族を対象としたもので、主催は社会福祉法人あいの実です。また、仙台市の障害者支援課とも協働し、広く参加者の意見を集める貴重な場となりました。

「ほのぴあ」プロジェクトとして初めてのオフライン開催で、イベントには申込者やその家族、カフェで勤務する母親、あいの実のスタッフ、仙台市の関係者、メディア関係者が集まりました。参加者は合計23名で、医療的ケア児を抱える家族が集うことで、心の交流も生まれやすかったようです。その年齢層は30代から60代と多様であり、子育て中の親から先輩のママたちまで様々な経験が交わされる場となりました。

「日常の困りごと」をテーマに



今回のイベントのテーマは「日常の困りごと」です。参加者同士が輪になり、日常生活の中で直面する切実な課題を語り合いました。話題は多岐にわたり、例えば「医ケア児やその兄弟児がいても旅行や外食を楽しみたいが、どうしてもハードルが高い」といった声や、「異常な暑さの中で体調をどう管理すればいいのか」といった具体的な悩みが次々に挙げられました。また、子どもが心地よく過ごすために親たちがどのように工夫しているかについても意見が交わされ、ホワイトボードにはさまざまなアイデアが書き留められました。

参加者同士の共感と情報交換



印象的だったのは、集まった参加者の誰もが“あきらめ”の雰囲気を漂わせていなかったことです。旅行に行くための工夫や外食ができた成功体験など、前向きなアイデアも飛び交い、参加者同士の交流が活発でした。「生活のクオリティを保ちたい」「より快適に、自由に過ごしたい」という共通の願いが、その場のエネルギーを生み出していたようです。

参加者の一人は「すぐに共感し合えたので、皆さんと今日初めて会った気がしません」と笑顔で語り、他の参加者も「教えてもらって、旅行やキャンプに行けるかもと思いました」と話していました。このように、イベントを通して新たなつながりや支えを得たことが多くの参加者にとって大きな収穫となったようです。

「ほのぴあ」の役割と展望



「ほのぴあ」は、医療的ケアや重度の障がいを持つ子どもを育てた経験を持つ母親たちが中心となり、共感と支え合いを深めるためのプラットフォームです。オンライン相談やInstagramライブを通じた情報提供だけでなく、リアルイベントも展開し、つながりを強化することを目指しています。このプロジェクトは、制度のはざまに置かれがちな家庭に光を当て、社会福祉や介護における専門的な視点にも寄与することを目指しています。

今後も「ほのぴあ」は、家族同士の語り合いを通じて地域と制度の架け橋となる活動を続けていくことでしょう。次回の開催や活動の詳細については、ほのぴあの公式ホームページまたはInstagramで確認できます。


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会社情報

会社名
社会福祉法人あいの実
住所
宮城県仙台市泉区実沢中山北100-2
電話番号
022-785-9440

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