PEPジャーナリズム大賞2022
2022-07-21 11:00:09
第2回PEPジャーナリズム大賞2022の受賞者発表!注目の報道とは
第2回PEPジャーナリズム大賞2022の受賞者発表!
2022年、自由な社会の重要性を再認識させる多様な報道が、PEPジャーナリズム大賞に関する評価を集めました。この賞は、公共のことに関心を持ち参加しようとする市民の姿勢を促し、社会変革を先導するジャーナリズムの役割を強調することを目的にしています。今回は、各部門の受賞者が発表され、その内容が注目を集めています。
大賞受賞者と課題発見部門賞
特に目を引くのは、大賞を受賞した中川七海氏(Tokyo Investigative Newsroom Tansa)です。彼の作品「シリーズ公害『PFOA』」は、高濃度土壌汚染問題を取り上げ、地域社会やメディアが触れることの少ないテーマに光を当てました。中川氏は、受賞に際し、報道を支える寄付者や取材に協力してくれた地方の人々への感謝の意を示しました。彼の言葉によれば、この取材は市民の寄付によって可能になり、独立したメディアの重要性を強調していました。
検証部門賞の受賞作品
検証部門では、毎日新聞が受賞した「オシント新時代荒れる情報の海」が注目されています。この作品は、情報収集とその解析の手法であるオープンソースインテリジェンス(オシント)による調査報道を通じて、さまざまな課題に光を当てています。特に、ロシアや中国を対象にした事例を挙げ、現代社会におけるデジタル環境の影響を詳述しています。
オピニオン部門賞と特別賞
オピニオン部門では、感染症対策に関する大竹文雄氏の研究が高く評価されました。彼は、感染対策に必要な政策やその影響について冷静な視点から論じ、EBPM(証拠に基づく政策形成)の重要性を訴えました。また、特別賞には柳原三佳氏の「交通事故で息子が寝たきりに――介護を続ける親の苦悩と、『親なき後』への不安」が選ばれ、事故被害者の家族の苦悩に焦点を当てています。これらの報道はいずれも、見えにくい社会の課題に対する深い理解を促すものでした。
禁忌を越えた報道と著者の気概
選考委員長である東京大学・林香里教授は、応募作のクオリティが前年と同等かそれ以上だったことを評価し、それぞれの作品が持つユニークな課題提起の重要性を強調しました。また、PEPの理念が具現化された今回の受賞作は、今後のジャーナリズムにおける新たな視点を提供するものと期待されています。
まとめ
全体的に、PEPジャーナリズム大賞2022は、社会の変革を目指すジャーナリストたちの挑戦を映し出す重要な場となりました。多様な視点からの報道が、今後も市民の意識を促し、公共の場での議論を豊かにすることが求められるでしょう。このような取り組みが、日本の政策をより良い方向へ導く助けとなることを願っています。受賞者たちのさらなる活躍にも注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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政策起業家プラットフォームPEP事務局
- 住所
- 東京都港区赤坂2丁目23番1号アークヒルズ フロントタワーRoP 11階(公益財団法人国際文化会館 東京オフィス)
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