自主映画『僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE』が語る物語
2026年春に公開予定の自主制作映画『僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE』。本作は、商業映画やドラマに名を馳せた岡部たかし、しゅはまはるみ、金子昇といった実力派俳優たちが集まり、その熱い情熱のもとで制作されました。どのような理由で、彼らはこのインディペンデント映画に参加したのでしょうか?そして、何がこの作品の成功につながったのでしょうか?
無名の俳優が描く情熱の結晶
本作のプロデュースを手がけた乙黒史誠(オトグロ フミタカ)氏は、俳優として27年のキャリアを持つベテラン。彼がこの映画に賭けた想いは、コロナ禍の入院生活から生まれました。入院中、彼は「このまま死ねない」という心情から、映画制作を思いついたのです。病院の中で撮影した映像を基に、上野コオイチ監督と共に物語を練り上げる過程は、単なる映画制作を超えた人間関係の構築の物語でもあります。
キャスティングの裏側
本作には、注目すべき俳優陣が参加しています。岡部たかし、しゅはまはるみ、金子昇をはじめとする彼らは、乙黒氏が長年の仲間として大切にしてきた存在です。彼らが集まった理由は、作品の条件や話題性ではなく、「人とのつながり」でした。原作の段階でキャスティングが行われたことは、異例ですが、乙黒氏はキャリアの逆転を狙ったのではなく、同じフレームに収まることが一番重要だと感じていたのです。
俳優の情熱が集まった行動
当初から業界の厳しさを知る俳優たちは、この作品に真摯に向き合いました。岡部たかし氏は、乙黒氏の情熱や執念を尊敬し、金子昇氏は仲間を信じて参加したと語ります。またしゅはまはるみ氏は、コロナ禍で自分がどのように楽しめるかを考えた結果、やはり乙黒氏への信頼が根底にあったと振り返っています。
制作過程の協働
主演である乙黒氏の実の息子が幼少期の主人公を演じるなど、映画の中で親子関係を象徴する要素が多く盛り込まれています。ヒロインの重松りさも、俳優としての出演だけでなくスタッフとしても関与しており、制作側と俳優の役割が融解する中で、全員が一体となって映画を作り上げたのです。
海外からの評価
この作品は、日本公開を迎える前に世界中の映画祭で評価を受けており、これまでに約50の国際映画祭に出品され、世界9カ国で19の賞を受賞しました。特にフランスのエキュ・ヨーロッパインディペンデント映画祭では観客賞を受賞。その背景には、制作チームが「作品の価値を市場ではなく、観客の目を通して評価される」ことを選んだ姿勢がありました。
まとめ
『僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE』は、俳優一人一人の切実な動機と、彼らのつながりが生み出した力強い作品です。2026年の日本国内での公開を控え、さらに注目を集めることになるでしょう。この映画は、ただのエンターテインメントではなく、彼らの熱い情熱と人間関係が織りなすストーリーを届けることが期待されています。