日本再生の処方箋『政府破綻』
2026年1月17日、新潮新書から発売された『政府破綻』は、日本が直面する現実的な危機について深く掘り下げた一冊です。その執筆を手掛けたのは、一般財団法人ネクストジャパン・イニシアティブ(NXJI)。このシンクタンクは2024年に実業家の吉村英毅氏と山口功一郎氏により設立され、次世代の政治家を育成する「令和政経義塾」の運営がその主な目的とされています。
NXJIの設立後初めての成果物となる本書では、日本の政治が抱える課題を明らかにし、その解決に向けた新たな思想や構想を提案しています。特に、本書がそのテーマとして選んだ「政府破綻」は、今後の日本にとって避けて通れない問題です。
現在、日本は少子高齢化、社会保障費の増加、インフラ更新の費用増大等、政府の負担が増す一方で、人口減少により負担を担う国民は減少しています。こうした状況下で、政府は「より多くの役割を担い、より少ない負担で運営する」ことが求められます。しかし、そのバランスが崩れた場合、「政府破綻」という現実が迫ることも十分に考えられます。これは日本国内だけの問題ではなく、多くの先進国が抱える共通の課題です。
本書では、以下の四つの柱を基に提言を行っています。
1. 徹底的な政府の無駄排除の必要性。
2. AIをはじめとしたデジタル化の推進。
3. 行政組織及び人事・雇用のガバナンスの根本的見直し。
4. 特に防衛体制と防衛予算の重要性。
防衛問題に関しては、戦後の「一国平和主義」が色濃く残る中で、日本の国際的な立場が脅かされる危険性があります。防衛費を効率的に運用し、国家の自主独立を維持するためには、徹底的な見直しが求められます。
このプロジェクトでは、船橋洋一氏をプログラム・ディレクターとし、各分野の研究者や実務家が集まって討論が重ねられました。その結果として、多様な視点からの提言が本書に反映されています。
書籍の内容とメッセージ
本書は、止めようのない少子高齢化、膨張する行政ニーズ、縮小する政府キャパシティといった厳しい現状を背景に、日本に必要な政策の見直しを求めています。部分最適を脱却し、長期の視点から全体最適を目指すために、具体的にどのように変革を進めればよいかを考察しています。
若手経営者たちによって設立されたこの独立系シンクタンクが、「2050年の日本」を見据えて提言する内容は、我々が未来に向けてどのように行動すべきかを考えるきっかけとなるでしょう。
著者について
一般財団法人ネクストジャパン・イニシアティブは、次代を担う政治家を育成することを使命とし、多様な政策提言を行っています。高度なビジョンを持つ者たちによるこの組織の活動は、それ自体が日本の未来に対する希望となるでしょう。