家系図作りの新たな魅力を発信する書籍『わたしの家系図物語』

疑問が解消される家系図の魅力

日本では家系図が特に人気を集めていますが、その制作には敷居が高いと感じる方も多いのではないでしょうか。そんな方々に向けておすすめしたい書籍があります。それが、渡辺宗貴氏の著書『わたしの家系図物語（ヒストリエ）』です。この書籍は、女子高生の美々が家系図作りに挑戦する物語を通じて、家系図制作の手法を具体的にわかりやすく解説しています。

物語で知識を深める

美々が家系を探る中で、読者は自然とそのプロセスを学ぶことができます。章を追うごとに新たな先祖が明らかになっていく様子は、まるでミステリー小説を読むようなワクワク感があります。また、物語形式であるため、難解な情報もストーリーに溶け込み、理解しやすいのが魅力です。集中して読んでしまうことでしょう。

先祖を知ることの重要性

著者が伝えたいメッセージの一つに、「家系図に無関心な方にも知ってほしいこと」があります。現在、日本の戸籍は最大で150年までしか保管されていないため、今すぐに調査を始めなければ、貴重な情報を失ってしまう恐れがあります。特に明治維新期を生きた先祖の情報は、戸籍を頼りにしないと永遠に知ることができなくなってしまいます。

著者の経験

渡辺宗貴氏は、15年間で5000件以上の家系図を作成してきた実績を持つ行政書士です。最近ではテレビ番組の影響を受けて、ますます多くの人々が自分のルーツに興味を持つようになっています。受ける相談件数も月に100件を越えており、その数は年々増加しています。先祖を探求することで、自己認識が深まることを著者自身も実感しているでしょう。