ビーンスターク・スノー株式会社の新たな研究成果
ビーンスターク・スノー株式会社(東京都新宿区)の研究チームが、授乳中の母親に乳酸菌やビフィズス菌を投与した場合の母乳成分への影響についての研究を行い、重要な成果を発表しました。この発表は、10月16日と17日に開催される第10回日本食品免疫学会にてポスター形式で行われます。
研究の背景
母乳は赤ちゃんにとって非常に重要な栄養源であり、特にアレルギーに対する防御機能があるとされています。この防御機能は、母乳中に含まれるTGF-β(ティージーエフベータ)というたんぱく質によって強化されていると考えられています。最近の研究では、母乳中のTGF-βの濃度とその母乳を飲んでいる子供のアレルギー発症率に関連性が見られることが報告されています。さらに、母親が複数の乳酸菌を摂取することで、母乳を経由して子供のアレルギーリスクを低下させる可能性も示唆されています。
このような背景を踏まえ、ビーンスターク・スノー株式会社は山梨大学医学部免疫学講座と共同で、実際に授乳している母親を対象とした研究を実施しました。
研究方法
対象は、医師からアレルギー歴があると診断された、産後1ヶ月の母乳を哺育中の母親です。3種類の乳酸菌(B.longum、L.casei、B.coagulans)を含むサプリメントを2ヶ月間摂取してもらい、その結果をサプリメントを摂っていない群と比較しました。
研究結果
研究の結果、乳酸菌を摂取した母親の母乳中のTGF-βの量が有意に増加することが確認されました。これは、授乳中の母親に乳酸菌を摂取させることで、赤ちゃんの免疫力を高める可能性があることを示しています。
学会の詳細
この研究成果は、日本食品免疫学会第10回学術大会で広く紹介される予定です。開催日は、10月16日と17日で、会場は東京都文京区の伊藤謝恩ホールです。大会の大会長は、東京大学の名誉教授である上野川修一先生です。この機会に、多くの専門家と意見交換が行われ、今後の研究や実践への意義深い議論が期待されます。
企業情報
ビーンスターク・スノー株式会社は、平成14年8月に設立された企業で、母乳栄養学や免疫学に関する研究を進めています。公式ウェブサイトでは、より詳細な情報を提供しており、興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
ビーンスターク・スノー株式会社