ハートキッズ教室 2025 in 愛媛 〜地域医療者と連携した教育プログラム〜
2025年10月11日、愛媛県松山市の愛媛県県民文化会館にて、NPO法人ハートキッズ・ジャパンが主催する「ハートキッズ教室 2025 in 愛媛」が開催されました。このイベントは、先天性心疾患への理解を深めることを目的とした体験型の教育プログラムで、四国地方での初開催となります。
参加者とプログラムの成果
当日は、心臓病を患っている子どもや医療に関心のある小中高生たちが数多く参加し、愛媛大学の医学部生や医師がボランティアとして支援に加わる貴重な機会となりました。参加者は医療者と直接触れ合うことで、心臓病についての知識を深め、医療の世界に対する興味を持つことができました。
イベントの詳細
- - 日時: 2025年10月11日(土)13:00-15:00
- - 会場: 愛媛県県民文化会館
- - 参加者: 小学2年生から高校3年生までの子どもとその保護者
当日のプログラム内容
参加者は以下のようなプログラムに取り組みました。
色とりどりの紙を使って、心臓の構造を立体的に学ぶことができるこのプログラムは、血液の流れや心臓の部位の名称を楽しく理解するためのものです。
実際の縫合器具を使用し、医師の指導のもとで模擬手術を体験。シリコン心臓モデルや模擬人工血管を縫合することで、医療技術を実感しました。
医療現場の雰囲気を体験するために、手術用の滅菌ガウンや手袋を着用しました。
小児循環器医の解説に基づき、カテーテル治療を模型で学ぶ特別プログラムも用意されていました。参加者は、血管に見立てたモデルを使って閉鎖栓を心臓の穴に通し、カテーテルによる治療の方法を学びました。
参加者の感想
参加した子どもたちからは、以下のような感想が寄せられました。
- - 「心臓を縫うのは大変だったけれど、医師は本当にすごいと思った。」(小学6年生・女子)
- - 「体の仕組みを知ることができてとても良かった。また参加したい。」(小学2年生・女子)
- - 「ペーパークラフトを通じて心臓のしくみがわかり、将来医者になりたいと思った。」(小学4年生・女子)
本プログラムの意義
本プログラムは、実践的な体験を通じて心臓病に対する理解を深めるだけでなく、医療への関心を高めるきっかけを提供しました。揃った医療の知識だけでなく、チーム医療の重要性、安全や衛生への配慮など、実際の医療現場で必要なスキルをも身につけることができました。
NPO法人ハートキッズ・ジャパンについて
NPO法人ハートキッズ・ジャパンは、心臓病を抱える子どもとその家族が質の高い医療を受けられるよう支援するために設立されました。教育や啓発活動を通じて、心臓病についての理解を深め、社会全体の医療福祉の向上に奉仕することを目指しています。