アヲハタ新取り組み
2025-01-21 15:25:36

アヲハタ、ジャム製造の余剰を活用した新たな取り組み開始

アヲハタのアップサイクルプロジェクト



アヲハタ株式会社が、製造過程で発生する食品残さをアップサイクルする新たな取り組みを開始しました。このプロジェクトは、ジャムなどを製造する過程で生じる残さを活用し、日用品として再生することを目指しています。

連携企業との協力



この取り組みは、独自の発酵技術を持つ株式会社ファーメンステーションとの連携によって実現しました。ファーメンステーションは、未利用資源を再生・循環する社会の構築を目指している研究開発型スタートアップです。この協業により、アヲハタは製造過程で出た食品残さを原料にして、アルコール(エタノール)の発酵と精製に成功しました。その結果、オリジナルのウェットティッシュが誕生し、株主優待品としても使用されます。

サステナビリティの取り組み



このプロジェクトの発端は、アヲハタ社内での公募により生まれたサステナブルなアイデアです。企業内で創出されたアイデアを基に、資源の価値を高めるための議論を重ねてきました。アップサイクルという考え方は、元々不要とされていたものに新たな価値を加えるもので、今回の取り組みもその一環です。

アヲハタの企業理念と歴史



アヲハタは1932年に創業し、主に瀬戸内の柑橘類を加工してきました。特に、みかん缶詰の製造時には、製造過程で発生する外皮を陳皮(ちんぴ)として有効活用するなど、無駄を出さない生産に取り組んできました。企業としての成り立ちが農産加工であるアヲハタは、自然への感謝を持ち続け、持続可能な社会の実現を志向しています。

フードロス削減へのさらなる挑戦



アヲハタは、今後も食品ロスの削減と資源の有効活用に努め、2024年にはさらに製造過程で発生した食品残さを養豚用の飼料として活用する取り組みを開始予定です。これは年間の発生量の約25%の削減を見込むことができ、企業の持続可能性を高める一助となることでしょう。

担当者の見解



本プロジェクトをリードするアヲハタの研究開発本部商品開発センター長、谷川和貴氏は、サステナビリティやエシカル消費が広まる中、企業としてもより持続可能な取り組みが必要だと考えたとのこと。そして、フルーツ加工で生じる未利用部分を洗練された形で活用する方法を模索し、ファーメンステーションの技術と結びつき、アップサイクルが実現したと説明しています。この取り組みは、勢いを持って進行しており、フルーツの無駄をなくし、環境への配慮を高める一助となっています。

未来への展望



ファーメンステーションの代表取締役、酒井里奈氏も、「毎日の食卓に並ぶ商品を届けているアヲハタ様と一緒にこの業務を推進できることは名誉なこと」と話しています。また、「アヲハタ様の企業メッセージにもあるように、ジャム製造に関わる過程で生じる食品残さの活用は、今後の循環型社会につながると信じています」とコメントしています。

結論



アヲハタの今回の取り組みは、企業の持続可能性を高め、食の循環を促進する大きな一歩とすることが期待されます。食品残さを有効活用することにより、アヲハタは新たな価値を創造し、より良い社会へとつながる挑戦を続けていくでしょう。


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会社情報

会社名
アヲハタ株式会社
住所
広島県竹原市忠海中町1-1-25
電話番号
0846-26-0111

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