栃木県ペットツーリズム協議会設立の背景と目的
栃木県はその自然の美しさや温泉、観光名所が多く、首都圏からのアクセスの良さも相まって、多くの観光客に愛されています。近年、ペットを家族の一員として旅に連れて行くニーズが高まっている中で、「ペットツーリズム」が注目されています。この新しい旅のスタイルは、地域観光の可能性を広げる鍵とも言える存在です。
しかし、実際にはペット同伴での旅行環境にはまだ多くの課題が残されています。宿泊、飲食、観光施設、交通機関、さらには動物病院など、ペットを受け入れるための体制は十分とは言えません。このような状況を改善し、豊かな旅行体験を提供するために、地域の事業者や自治体、団体、個人が集まり、「栃木県ペットツーリズム協議会」が立ち上げられました。
協議会のビジョン
栃木県ペットツーリズム協議会が目指すのは、県内全体でペットに優しい環境を整備することです。宿泊施設や飲食店、交通サービス、体験型のアクティビティなど、ペット受け入れの基盤をしっかりと築いていきます。
また、防災の観点からの情報整備や安全対策の強化も重要な目標です。観光資源の魅力を引き出し、地域を活性化する新しい観光モデルの構築を通じて、栃木県が「日本一ペットフレンドリーな観光地」と認知されることを目指します。
主な事業内容
協議会では初年度に以下のような事業を計画しています。まず、公式WebサイトやSNSを通じて情報を発信し、受け入れ施設やイベント情報、安全対策を広く公開します。さらに、県内事業者へのアンケート調査を実施し、ペット旅行の実態を把握する調査研究も行います。
また、行政や観光団体、動物病院との連携を強化するための活動も行います。これにより、ペットと共に楽しめる観光資源の構築を進めていくのです。また、会員向けの情報配信やビジネスマッチング支援なども提供し、協議会内のネットワークを拡大していきます。
年間スケジュール
協議会の活動は年間を通じて展開されます。例えば、2月には鉄道会社と連携して犬との旅行イベントを開催し、3月から4月にかけては総会の開催と公式サイトの開設を行います。5月には犬に関連するイベントも企画され、夏には会員募集の強化が行われます。9月にはペット旅ガイドの試作が完了し、10月には「ペットツーリズムフェスタ」が開催される予定です。これらの活動を通じて、次年度以降の計画策定や会員の更新、マップの制作も進められます。
協議会のロゴマーク
協議会のロゴマークには、栃木らしさやペットとの旅の安心感など、5つの意味がこめられています。サーモンピンクの円は栃木県のホスピタリティを象徴し、いちごのシルエットは地域ならではの観光資源を示します。犬と猫のアイコンは、ペットと飼い主が共に楽しむ旅行を表現しています。また、県花であるヤシオツツジが地域の自然美への敬意を象徴し、全体の優雅さを加えます。',