注目の出資先、株式会社Things
株式会社Thingsが提供するモノづくりデータ活用基盤『PRISM』が、製造業の効率化に向けて重要な役割を果たすと期待されています。グローバル・ブレイン株式会社は、MEイノベーションファンドを通じて同社に出資を実行したことを発表し、製造業DXの推進におけるデータ活用の重要性を再確認しました。
Thingsの目指す目標
Thingsの『PRISM』は、製品開発から生産、保守にかけて生じる膨大なデータを一元管理し、解析・活用を促進するためのプラットフォームです。製造業において、データが適切に活用されていないケースが多く見られる中、『PRISM』はデータのサイロ化を解消し、企業の競争力を高める手助けをします。
PLMと生成AIの連携
特に注目すべきは、Thingsが製品ライフサイクル管理(PLM)の分野で生成AIを積極的に取り入れている点です。これにより、設計段階でのシミュレーションの精度が向上し、過去データを基にした故障予測の精度も上がります。また、熟練技術者のノウハウを迅速に伝承できる環境が整いつつあり、従来の有人プロセスが進化することが期待されています。
利用者にとっては、製造業は今後さらに迅速かつ効率的に、高品質な製品を市場に投入できるようになるでしょう。
グローバル・ブレインの評価
グローバル・ブレインはThingsの提供するソリューションの将来性に注目し、出資を決定しました。デジタル化が進む中で、製造業の変革を図るThingsを支援するため、三菱電機株式会社や新韓ベンチャー投資とともに連携を図る予定です。データ活用の重要性はますます高まっており、Thingsの今後の成長に対する期待が寄せられています。
会社概要
株式会社Things
- - 所在地:東京都港区赤坂1-14-14 第35興和ビル4F 403
- - 代表者:鈴木 敦也
- - 設立日:2021年9月
- - 事業内容:モノづくりデータ活用基盤『PRISM』の開発・運営
- - URL:https://things-inc.com/
MEイノベーションファンド
- - 登記名:MEイノベーション投資事業有限責任組合
- - 運用総額:50億円
SHGB
- - 登記名:新韓-GBフューチャーフロー投資事業有限責任組合
- - 投資対象:日本のスタートアップ及び韓国スタートアップ
まとめ
製造業のDX推進のためにはデータ活用が欠かせません。Thingsの『PRISM』は、各企業が直面しているデータ活用の壁を崩し、競争力を高めるための有効な手段となるでしょう。未来に向けた新たな運営能力の獲得を目指し、今後の進展に目が離せません。