物流DXを推進するクロスマイルが急成長
株式会社クロスマイルは、ノンデスク産業向けにSaaS・HRプラットフォームを提供しているスタートアップです。設立から5年を迎えたこの企業は、物流業界が直面している「2024年問題」や「2030年問題」という深刻な課題に対して、まさに今、先導的な役割を果たしています。この度、同社の社員数は前年の倍となる400名を超えたことが発表され、拠点も新たに名古屋、広島、札幌の3地点を加えた6つに拡大しました。
社員数増加の背景
クロスマイルの成長には、いくつかの要因があります。その一つに、「スピード重視のエンジニアチーム」があります。エンジニアと営業が連携し、迅速にプロダクトの改善を行っていることが、クライアントからの高い評価につながっています。また、当社では男女問わず活躍できる環境を整えており、職務内容を性別で区別しません。この業界での男女比を「男性3、女性7」という目標を掲げていることも、女性社員の活躍を後押ししています。
営業職の採用も強化されており、業界未経験でも人柄や成長の可能性を重視した採用を行っています。このように、企業文化にフィットする人材を求め、長期的なビジョンを持った採用が進められています。さらに、業務上のリスク管理や法令遵守の意識を高めるため、セキュリティ面での強化も進められています。
2030年問題への備え
物流業界は、ドライバーの人手不足や低い労働生産性が課題です。2024年には実質14.2%の輸送能力が低下する見込みですが、今後の2030年問題では34.1%まで低下する可能性も考えられています。このような状況下で、クロスマイルはノンデスクワーカーのDX化を進めることで、日本経済の停滞を打開しようとしています。
業務改善がもたらす未来
現在提供しているサービスには、運送業専用の経営支援サービス「ロジポケ」があります。これは運送業の業務フローをデジタル化し、効率的な運営を実現するためのものです。さらに、HRプラットフォーム「クロスワーク」は、ドライバーや建設作業者などノンデスク事業者向けに特化した採用システムを提供し、人手不足の解消に寄与しています。
働き方改革に向けた取り組み
働き方改革関連法が施行される今、クロスマイルではノンデスク事業者の働き方を根本から改革し、それを支えるテクノロジーの導入を推進しています。これにより、現場で働くスタッフの労働生産性向上を図り、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
今後もクロスマイルは、さらなる組織拡大を図り、より多くの人材を迎え入れることで、物流業界の変革を進めていく考えです。日本の未来を支えるインフラ産業において、ノンデスクワーカーの地位向上とその価値を高めていくことが、今後の大きな使命となるでしょう。