高校生の面接力向上を目指し感情AI解析導入の新授業
東京都港区に本社を置く株式会社comiproは、2024年9月から高校生を対象にした面接やプレゼンテーションの授業に、最先端の「感情AI解析システム」を導入しました。この取り組みは、独立行政法人中小企業基盤整備機構が支援する「起業家教育出前授業実施支援」の一環として行われ、多様な高校での実施が期待されています。
概要と目的
世界中の教育現場で進学や就職活動に対する意識が高まる中、株式会社comiproは「非言語コミュニケーションスキル」を強化する新たなアプローチを取り入れました。面接やプレゼンテーションにおいては、言葉だけでなく表情や声のトーンといった非言語的な要素が重要であることが広く認識されています。特に、2023年のリクルートキャリアによる調査では80%以上の企業がコミュニケーションスキルを重視しており。これを踏まえ、具体的なスキル向上を目指す授業が展開されました。
授業の実施内容
2024年9月、櫻井社長の指導のもと、計3校で「面接・プレゼンテーション授業」が行われました。授業内容は、まず座学で基本的な話し方や表情の重要性を学んだ後、実際の面接やプレゼンテーションを模した形式での実践練習が行われました。ここで使用された「感情AI解析システム」comiproAIは、生徒たちが自身の表情や視線をリアルタイムで確認し、自己のコミュニケーションスキルの改善点を把握するための強力なツールです。これにより、座学で学んだ知識を実際の場面で活用する力を養いました。
授業を受けた高校について
授業を実施した高校には、山口県立西京高校、青森山田高等学校、桜丘中学高等学校の3校があります。これらの学校からは共通して、就職活動や社会人生活で必要となる面接やプレゼンテーション能力の向上を目指す要望がありました。生徒たちは授業を通じて、自己表現の新たな方法を学び、多くの積極的な反応を見せました。
生徒たちの変化
授業を受けた生徒たちからは、「自己表現に自信がついた」「積極的に質問をする姿勢が身についた」との声が上がりました。担任の教員からは「生徒たちの成長に感動した」との評価もあり、彼らの前向きな態度は授業の効果を示すものとなりました。特に、質問が苦手だった生徒が積極的にフィードバックを求める姿は、大きな成長を感じさせるものでした。
教員からの反応
教員たちの間でも、AIの導入に対する期待感が高まりました。教育現場での非言語コミュニケーションスキルの重要性が再認識され、AIを活用することで生徒が自身の癖に気づきやすくなる点が高く評価されました。特に、「表情や視線の改善にはAIが効果的なツールとなる」という意見が多く寄せられています。
今後の展望
この取り組みを通じて、comiproは教育現場におけるAI活用の新しいモデルを確立し、さらなる進学・就職活動への支援を提供していきたいと考えています。特に、教員からのフィードバックに基づき、今後もAIを活用した継続的な支援が求められると感じています。教育現場での改良を続け、生徒たちが自信を持って次のステップへ進むことができるような環境づくりを推進します。
「起業家教育出前授業実施支援」について
この取り組みは、独立行政法人中小企業基盤整備機構の起業家教育事業の一環として実施されています。起業家教育を通じて、若年層向けに必要なマインドとスキルの育成を図っています。生徒たちにとって、非言語コミュニケーションや自己表現スキルが格段に向上することは、今後の人生において大きな資産となるに違いありません。
comiproは、この成果をもとに今後も多くの教育機関と連携し、次世代の教育とAI技術の融合を進めていきます。教育の未来を支える基盤を築くことが目標です。