武蔵野大学と北海道共和町、連携協定を締結
2023年11月19日、武蔵野大学は北海道の共和町と地方創生に関する連携協定を締結し、有明キャンパスにて調印式を開催しました。この協定は、地域と教育機関が連携し、若者たちが地元の魅力や課題について学ぶ機会を創出することを狙いとしています。
この協定の第一弾として、武蔵野大学の付属学校である千代田中学校・高等学校(東京都千代田区)と、武蔵野大学中学校・高等学校(東京都西東京市)の生徒たちが共和町を訪れ、地域産業や防災、観光など幅広い分野を体験的に学ぶプログラムが計画されています。生徒たちは町の防災センターなどの施設を活用し、学ぶ機会を得るとともに、最終日には自らの学びを町長に発表することが予定されています。このプロセスを通じて、生徒たちは「地方創生」に対する理解を深め、自身の学びを社会と結びつける貴重な経験を得ることができます。
連携協定の概要
協定名称
共和町と学校法人武蔵野大学との包括的連携協力に関する協定
連携協力事項
1. 地方創生にかかる共同研究
2. 教育、生涯学習(リカレント教育等)の推進
3. 官学連携の促進
有効期間
令和7年11月19日から令和9年3月31日まで。この期間中に解除の申出がなければ、さらに1年間更新されます。
共和町は豊かな自然環境と地域資源を活用した地方創生に積極的に取り組んでおり、町長の成田慎一氏は教育分野にも力を注いでいます。今後開校予定の義務教育学校では地域と連携した先進的な教育プログラムが計画されているとのことです。このような共和町の取り組みは、実社会の課題を学ぶ題材として探究的な学びを重視する武蔵野大学の教育方針とも合致しており、両者にとって有意義な連携となるでしょう。
また、中高生にとっては、早い段階から「地方創生」というテーマを体感し、雄大な自然の中で非日常的な体験を通じて社会を広く捉えることができる貴重な機会です。また、大学生にとっても、フィールド・スタディズ(FS)や研究活動の拠点として利用する可能性があります。将来的には大学院生や社会人向けのプログラムも視野に入れています。
町長のコメント
北海道共和町の成田町長は、「このたび、武蔵野大学様との連携協定を締結できたことを大変喜ばしく思います。地域資源と大学の専門性を融合し、共同研究や生涯学習の推進に共に取り組みながら、子供たちのウェルビーイングの向上に貢献できると期待しています」との考えを述べています。
武蔵野大学の展望
武蔵野大学の常務理事であり、前校長の中村好孝氏は、「この連携によって、デジタル社会の広がりの中で自然に触れる機会を設けることに大きな意義があります。生徒たちには『地方創生』を通じて多様な経験を積んでもらい、その後は大学生や大学院生の学びの開発にもつなげていく所存です」と語っています。これからも武蔵野大学は、未来に向けての教育改革を進め、地域との新たな協力関係を構築していくことでしょう。
武蔵野大学に関する情報
武蔵野大学は1924年に設立された歴史ある教育機関で、さまざまな学部や学科を持つ総合大学です。最近では持続可能な未来を見据えた教育や、AI活用、SDGsに基づいたプログラムも展開しています。2024年には創立100周年を迎え、さらに新たな挑戦に取り組む中で、武蔵野大学はクリエイティブな人材の育成を目指しています。