鳥取の海を学ぶ特別授業が実施されました!
鳥取県東伯郡湯梨浜町立泊小学校で、漁業者が育てたウニを用いた特別給食が提供されました。これは、海の重要性や現状について学び、どう行動するかを考えることを目的にした「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」授業プログラムの一環です。このプログラムは、鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会が主催し、県内の海洋環境に対する理解を深めるための取り組みです。
今回の給食では、特に注目されたのが「ウニグラタン」と「アカモクスープ」です。美味しいだけではなく、海藻やウニを通じて、海の生態系やそれに関わる問題についても学ぶことができる絶好の機会となりました。
魚やウニを学ぶ児童たちの様子
給食が始まると、「今日のウニ給食楽しみ!」という声が飛び交い、児童たちは期待を膨らませていました。グループごとに配膳が始まり、子供たちがウニグラタンを前に「いただきます!」の掛け声を合唱。初めてのウニに少し緊張した様子ながらも、口にした瞬間、「美味しい!」という声があがり、賑やかな笑い声がランチルームに響き渡りました。
そして、給食委員会の児童によるウニの紹介が行われる中、3年生は去年学んだウニや藻場の重要性について発表をしました。「ウニってどんな生き物?」「藻場って何?」など、子供たちに分かりやすく伝え、ウニの食害で生まれる海の問題についての意識を高めました。
このプログラムは、地元の海の現状を理解するだけでなく、次世代に海の豊かさを引き継ぐための大切な活動でもあります。児童たちは、自分たちに何ができるかを考え、海を守るためのアクションを起こすことの意味を学びました。
ウニを通じて結びつくコミュニティ
さらに、給食では「星空舞」という地元のお米や、「あかなし」のサラダ、そして、藻場の恵みであるアカモクスープが提供され、栄養士の先生が子供たちの健康を考えたメニューが組まれています。このように、地域の食材をふんだんに取り入れることで、地元への愛着も育まれます。
最後に、事務局長の古田晋平氏は「ウニと藻場の恵みを感じられる給食で良かった。子供たちが海の生き物や環境問題に興味を持つことが大切だ」とコメントし、未来への希望を語っていました。
この取り組みは、海の魅力や問題を知ることで、児童たちが次世代の環境意識を持ち、地域を支えるリーダーに成長することを期待しています。これからも子供たちがウニと海の魅力を広く伝えていってくれることでしょう。