企業の魅力を伝える新手法『キャリア・シミュレーター』とは?
2015年11月1日、企業の新たな採用活動を支援するASP型の企業PRツール『キャリア・シミュレーター』が発表されました。このサービスは、主に新卒採用を目的に、企業の魅力をドラマ形式で伝えることを目指しています。
売り手市場の影響
近年、新卒者の採用活動が活発化しているものの、企業は思うように人材を集められないという厳しい現状に直面しています。特にBtoB企業や中堅・ベンチャー企業、さらには不人気業種においては、この傾向が顕著です。内定辞退者が増加しているという課題も深刻です。
新サービスの発表理由
このような背景の中、企業が持つ魅力や雇用環境を的確に学生に伝えるために、『キャリア・シミュレーター』が開発されました。このサービスでは、企業に入社した新卒者が経験する成長のストーリーを、数十コマの映像や画像を交えて紹介します。ドラマ形式での伝達により、応募者の心に残る印象を与える狙いがあります。
ストーリーの力
ストーリーを通じて情報を伝えることには、感情的なインパクトがあります。映画やドラマによく見られるように、主人公が直面する様々な困難や努力を描くことで、視聴者に自己を投影させる効果があります。このアプローチにより、志望する業界への本質的理解を深め、応募者はよりリアルな企業観を持つことができるでしょう。
使いやすさと効果
『キャリア・シミュレーター』は、パソコンやスマートフォンなどさまざまなデバイスで利用可能です。視聴者は、自身のタイミングで、いつでもどこでもアクセスできる点が大きな利点です。また、ストーリーの途中には、応募者が自身の価値観や志向を考えるための設問が挿入され、自己理解を深めるきっかけにもなります。これにより、企業側は応募者のニーズを把握し、効果的なアピールが可能となります。たとえば、社会貢献を重視する応募者には、その価値を強調するような情報提供が行えます。
リアルなキャリアの仮想体験
このツールのもう一つのメリットは、入社後のキャリアをシミュレーションすることができる点です。応募者は、実際の職場の雰囲気や業務内容をリアルに仮想体験できるため、入社前に現実と理想のギャップを少なくすることが期待できます。結果として、早期離職を防ぐ手助けにもなります。
今後の展開
『キャリア・シミュレーター』は、2017年の新卒採用活動に向けて、100社を目標に利用を提案しています。提携代理店を通じての販売も計画されており、実際のサービス運用は2016年3月からスタートする予定です。さらに、企業向けのセミナーも12月4日に東京で開催される予定です。
この新たなサービスを通じて、多くの企業が魅力を発信し、より良い人材と結びつけることができることを期待しています。詳しい情報は、公式サイトで確認できます。
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