自ら熱を発する革新技術、TAIYOSHEET_RH
近年、日本各地での厳しい寒波が問題となっています。その中で、革新的な技術である「TAIYOSHEET_RH」が注目されています。これは、和紙とカーボンを組み合わせた発熱体で、電気を通すことで熱を生み出し、道路の雪や氷を溶かす役割を果たします。特に2025年2月19日の最強寒波において、その実績が証明されたのです。
この中でTAIYOSHEET_RHが導入されたのは、新潟県の国道8号米山台です。この場所では、2年前に大雪が原因で多くの車両がスタックし、大混乱が生じました。しかし、昨年設置されたTAIYOSHEET_RHのおかげで、今回の大雪でも雪が融け、アスファルトが露出する状況が実現しました。これにより、車両はしっかりと地面を掴むことができ、スタックによる滞留も発生しなかったのです。
TAIYOSHEET_RHの特長
この製品にはいくつかの特長があります。まず、轍部分だけを発熱させるため、電気消費量が他の融雪技術に比べて約3分の1に抑えられます。また、従来の技術では道路の表層を撤去し再舗装する必要がありましたが、TAIYOSHEET_RHはそんな手間を省きます。工事コストを約15%削減し、間接費用は約50%の削減が可能です。さらに、施工は日に100メートル進むことができ、他の製品に比べて工期を約75%短縮することが可能です。
また、この技術は縦入れ工法を採用しているため、地震などの影響を受けにくく、昨年新潟県での導入時には能登地震の影響を受けることもありませんでした。さらに、短工期の商品であるため、民間企業の敷地内での施工も、土日などの休業日に行うことができる利便性もあります。氷や雪を融かす効果は、溝の中心から15~20センチ程度に及び、その後の融雪水が周囲の雪を溶かすことで、さらに融雪の範囲を拡大していきます。
驚愕の実績
TAIYOSHEET_RHは、雪が積もっている状況下でもその効果を発揮します。道路表面が熱効果によりシャーベット状態になるため、通行する車両が増えることでさらに融雪幅が広がり、この結果、スタック防止の役割を果たすことができます。
これまでにTAIYOSHEET_RHは、多数の事例で使用されています。首都高速道路やNEXCO東日本、中部地方の高速道路など、全国各地での実績があり、その適用範囲は広がっています。
今後は、北海道開発局を始め、東北、近畿、中部など、さらに多くの地域での導入が検討されています。これにより、今後の厳しい冬でも、安全で快適な道路利用が期待されるでしょう。
このように、TAIYOSHEET_RHはただの融雪技術にとどまらず、交通の安全性を向上させる大きな役割を果たしています。これからも、その導入が進むことで、冬季の道路の安全性が高まることを期待したいです。