卓球界に革新をもたらすビデオ判定システムTTR
最近、株式会社セキュアが新たに開発を始めた卓球ビデオ判定システム「テーブルテニスレビュー(TTR)」が注目を集めています。卓球界の有識者との協議を経て、このシステムの導入に向けて具体的なステップを踏むことになりました。今後、EN51063J国際大会での使用が期待され、選手たちの戦術にも大きな影響を与えることでしょう。
開発の背景
ビデオ判定システムは、スポーツの世界で多くの場面で使用されており、特にサッカーや野球、テニスではその導入が進んでいます。卓球においても、2019年に試験的に導入された後、今年の世界選手権で本格的にTTRが用いられました。この流れは今後さらに加速することが予想され、選手たちの戦術に影響を及ぼすと考えられています。
特にTTRシステムは、サービスのルール違反判定に大きな影響を与えることが予測されています。トスの高さや角度、ボールの位置を正確に判断できるため、選手たちはこれまで以上にそのルールの理解が求められることになります。一方で、TTRシステムを導入している企業が世界に一社のみであるため、日本国内での導入が遅れている現状があります。これにより、日本代表の選手たちは試行錯誤しながら強化を進めなければならない状況です。
国際的な競争が激化する中、いち早く新しいルールに対応できた国がアドバンテージを持つ可能性が高く、日本企業によるシステム開発への期待が高まっています。
今後の展開
セキュアは、長年の経験を活かして、監視カメラやAIを駆使した映像解析技術を使い、TTRシステムの開発に本格的に着手することになりました。具体的には「正確かつ迅速なリプレー映像の提供」「トスの角度・高さの判定」「エッジとサイドの判定」など、卓球特有の条件に基づいた機能を整えて、国際大会での実用化を目指しています。また、日本のプロ卓球リーグ「Tリーグ」や学生大会、全国各地のトーナメントでの利用も視野に入れた開発が進められています。
さらに、審判や運営スタッフの負担を軽減し、試合の進行を円滑に行えるシステムを目指すことも特徴です。これによって現場で即戦力となるシステムの実装が期待されています。
TTRについて
TTRの利用は選手と審判に限定されており、卓球テーブル周囲に設置されたカメラで記録された映像を基に、ビデオ判定ルームで判断が行われます。判定対象は「ネットタッチ」や「トスの高さ・角度」、「ボールの視認性」さらに「エッジボールの判定」など多岐にわたります。TTRの導入は誤審を防ぐ手段として期待されていますが、選手が2回までレビューを要求できるため、心理的な駆け引きが試合中に生じることも事実です。
そのため、選手たちはTTRをどのように活用するかを慎重に考えながら対策を進めています。TTRの実装が勝敗を左右する要因となりうるため、各選手にとって非常に重要な戦略となることでしょう。
株式会社セキュアについて
- - 会社名 : 株式会社セキュア
- - 所在地 : 東京都新宿区西新宿二丁目6番1号新宿住友ビル20階
- - 代表者 : 代表取締役社長 谷口 辰成
- - 設立 : 2002年10月16日
- - URL : https://secureinc.co.jp/
セキュアは「AI×セキュリティで新しい価値を創る」というビジョンのもと、入退室管理システムや監視カメラシステムにAI(画像認識)技術を組み合わせたセキュリティソリューションを提供しています。2020年以降、顔認証による入退室管理システムでマーケットシェアNo.1を獲得し、12,000社以上の導入実績を誇っています。性能、コスト、安定性の最適化を支援し、安全で安心な空間を創り出すお手伝いをしています。