青葉組、岩手県大船渡市に新しい森林再生拠点を設立

森林の持続可能な循環と自然資本の再生を目指す青葉組株式会社が、岩手県大船渡市に新しい拠点『岩手団』を開設することを発表しました。この取り組みは、2025年2月に発生した大規模な林野火災による被害を受けた地域で本格的な森林再生活動を行うための重要なステップです。

新拠点設置の背景

2025年2月26日、大船渡市では林野火災が発生し、約3,370ヘクタールの森林が焼失しました。この火災によって、大船渡市の地域住民や林業に大きな影響が及び、現在も多くの山林所有者が倒木や土砂流出といった二次災害に直面しています。
青葉組は「未来の森を、いまつくる。」という企業理念の下、これまで培った苗木の生産や植林、森林管理、木材活用などの技術を持って、地域の森林再生に取り組むことを決定しました。

岩手団の概要

新しい拠点『岩手団』は、2026年4月から本格稼働予定で、所在地は岩手県大船渡市大船渡町字野々田12-33とされています。キャッセンモール＆パティオ内に位置し、造林事業とそれに基づく関連事業が行われる予定です。

山林所有者向けの個別相談会

新拠点の開設に伴い、2025年8月23日（土）に綾里地区公民館にて、被災した山林所有者向けの個別相談会が開催されます。この相談会では、青葉組のスタッフが具体的な支援内容を提案し、被災者が今後の山林再生に向けた選択肢を学ぶ機会を提供します。

個別相談会の詳細

- 日時: 2025年8月23日（土） 9:30～12:00
- 場所: 大船渡市綾里地区公民館
- 対象: 山林火災で被災した山林所有者及びその家族
- 内容: 青葉組の取り組み紹介、個別相談
- 費用: 無料

参加希望者は、固定資産税の課税明細書など、所有地番がわかるものを持参してください。また、申し込みは特設サイトから事前予約が可能です。

採用について

著しい社会的意義を持つこのプロジェクトに参加するため、青葉組では森の未来を共に築く立ち上げメンバー（森づくり職人）を募集しています。林業経験は問わず、当社のミッションに共感し、新しい林業の形を共に創りたい方の応募を期待しています。
詳細は青葉組採用情報サイトをご覧ください。

青葉組の取り組み

青葉組は、従来型の伐採から、育てて活かす森林管理への転換を進める林業ベンチャーです。放置林の問題解決を図り、造林業に特化することで、自然資本の保全や持続可能な経済モデルの構築を目指しています。また、働き方も改革し、『3勤1休』『6時間勤務』など柔軟な雇用制度が導入されており、人が集う森づくりが実現されています。